鹿沼の隅っちょから

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「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

彩菊あやかし算法帖 からくり寺の怪 青柳碧人

私の大好きな作家さんの一人である青柳碧人さんですが、実業之日本社で作品を書いていることを最近まで知らなかったんです。お陰でこのシリーズの存在を見落としておりました。江戸時代で数学を扱うミステリーというもうこれこの人しか書けない組み合わせだろうなという1巻が非常に楽しめたので2巻も購入しましたが、これ調べたらもう6年前の作品でこれ以降続巻出てないので非常にガッカリしました。面白かったのになぁ。

www.j-n.co.jp

常陸国牛敷藩の下級武士の娘・車井彩菊は、おしゃれが大好きな十七歳。
算法が得意で寺子屋で教えている。
そんな彩菊がひょんな縁で、水戸藩の名家・高那家の三男・半三郎のもとに嫁ぐことになった。

水戸に来て早々、彩菊と半三郎はお城に呼ばれ、
からくり仕掛けを愛好する谷田部藩新町村の名主・飯塚伊賀七と対面する。
伊賀七は、とある山寺のからくり好きの坊主が突然亡くなり、
成仏しないまま幽霊となって寺にとりついていると語る。
からくりの張り巡らされた寺に潜入し、
得意の算法で成仏させてほしい、というのだが――(第四之怪)。

キュートな彩菊が、半三郎(算法はからきし…)と力を合わせて、
妖怪や幽霊が起こす事件を解決する、痛快ミステリー。
数学ってこんなに面白いんだ、と実感できる大好評「彩菊あやかし算法帖」シリーズ第2巻!

面白かったのですが、2巻の最後のエピソードはいろいろとやり過ぎてる感があって困惑しました。いろんな意味で酷い。あとがきにも冒険した的な事を書いてました。こういうのも有りだなぁと私は受け入れられましたが。

やってることは基本的に浜村渚シリーズと同じで、ただ舞台設定が現代じゃなくて江戸時代ってだけなんですよね。主人公が女性だし。それでも私は独自性を感じたし、数学嫌いな私でも楽しめました。

ただ、恋愛要素をもう少し入れた方がよりキャラクターが引き立った気がするんですよね。折角結婚したのにそこら辺の描写が全然無いし。もしかすると青柳さんってそういうの苦手かも?と今まで読んだ作品を思い返すに、そうだわ、間違いない、この人恋愛描写が上手くないわ!

ま、ミステリー作家だしね。まだ読んでない作品がまだまだあるので手当たり次第読んでいきます。