鹿沼の隅っちょから

鹿沼の隅っちょから

「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

エロティック美術の読み方 フラヴィオ・フェブラロ

創元社にて定期的に行われる訳アリ本販売キャンペーンにて購入した一冊。

絵画に目覚めてからこの手の書籍を購入してしまうのですが、その内の一冊です。絵画をエロい目で見てはいけないものだと思っていたのですが、そんなことは無い!というか寧ろエロい目で見るべきだしそのために書いてるし!ってことで勉強するために買いました。本当です。

www.sogensha.co.jp

西洋美術を中心に、世界のエロティック美術の表現を当時の性愛観、性習俗、社会構造、世界観などから読み解く「西洋美術の読み方」シリーズの別巻。西洋美術の名画だけでなく、スケッチ、版画、彫刻、挿絵、写本、無名画家の作品まで取り上げ、性表現の多彩で豊饒な世界を紹介する。常に美術の中心にありながら本格的に取り上げられることの少なかったエロティック美術を俯瞰できる好著。

えーと、高いです。定価で4,180円です。訳アリ本ってことで30%割引で購入したと思いますがそれでも安くないです。それは全編カラーであることと、この分厚さ!

帯にある通り、古代から現代まで世界のあらゆるエロを紹介しております。例えばこんなの、って画像を貼ろうとしたのですが思いっきり陰部が出てたりするのでどれがOKなのか分かりません。とりあえずこれなら大丈夫かなぁ。

駄目かも。

絵画は有名な作品ばかりです。クールベさんの世界の起源とか。モネさんの問題作とか。ルーベンスセルライトとか。北斎の蛸とか。その作品におそらくキリスト教信徒のイタリア人である著者の解説が書かれております。

しかし読んでも脳に入ってきません。日本語訳になると言い回しなどで読みにくいし、キリスト教信徒じゃないと分からない事があったり、何より私の老眼が進行していて小さい字が読めない!って俺のせいか。

そんなの関係なく世界各地のそして各時代のエロい作品をカラーで堪能できる素晴らしい一冊であることは間違いありません。地域や時代や宗教などが違えど同じ人間ですからね、やるこたぁ一緒だわ。

 

そんな中、「作ったコイツとは友達になれる」と思った作品がありました。ネフェルティティ王妃立像です。これ、3300年前の作品ですからね。

https://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~fujikawa/06/ah/01/e25409.jpg

そうだよね、やはり全裸じゃつまらないよね。分かる、分かるよ。この作者とは延々と語れる気がします。

 

ちなみに、この本にてピカソ以降の作品は全く私の脳に入ってきませんでした。エロいとかエロくないじゃなくて、意味が分かりませんでした。私の勉強が足りないのでしょうが、もうね、それでもいいかなと思ってたりもします。だって全然良さが分からないんだもの。ジョージ・グロスとかキャロル・ラマとかわかんねぇ。バルチュスとか駄目だろこれ。