いつか行きたいと思ってた大原美術館にまさかこんな早いタイミングで訪れることが出来るなんて、本当に何が起こるか分かりませんね人生は。
開館時間まで待っていたのですが、すでに行列が出来てました。今までの人生においてあまり美術館なるものが身近になったので知らなかったのですが、どこの美術館に行っても朝から行列が出来てるんですよね。世の中にこんな大勢の方が芸術に触れているのかと毎回驚くのですが、それは今行われている展覧会を見るがために並んでいるんです。大原美術館は個人所属の作品を展示しているので、大きな展覧会をしてません。つまり常時展示で行列が出来てる。何気にこれって凄いことじゃないだろうか?なんて殆ど知識が無い私が偉そうに考えながら並んでました。
中に入るとまあ凄い、いきなり圧倒されます。なんですかこれ神殿?大きすぎて全体が撮れなかったよ。
入口の左右にすでにロダンの作品が。
中に入ったらいきなりお目当ての作品が展示してあって興奮しました。有名作家の作品が普通に展示してあります。これが個人所蔵品?ちょっと信じられません。
そしてお目当てのセガンティーニ。元々はこちらの山田五郎のYoutubeを見て、折角日本にあるのだから見てみたい!って感情から始まった旅行だったりします。
そして実際の目でこの作品を見たのですが、本当に明るい。とにかく明るい。何なら光ってました。これは是非生で見て欲しい。標高が高いところに住んでいたって情報があるからなのか、その空気感さえ感じられました。見ることが出来て本当に幸せでした。
たしかアンリ・ルソーの作品もここで初めて生で見たんだよなぁ。何とも言えない牛がいたのですが、絵自体が小さかったのでもっと大きな作品が見たいと思った記憶があります。
絵画に興味を持って1年未満だったので、当時の私は日本人作家をほとんど知らない状態でした。なのでさほど興味も無く日本人作家エリアを歩いていたのですが、これがまた自分の拙い感性にガンガン刺さる作品ばかりでして、やはり同じ日本人だからなのか有名な西洋作家の作品とはまた違った何かを感じることが出来ました。
特に作品を欧州で探しては大原さんにオススメしていた児島虎次郎の作品はときめきました。
特に朝顔の3作品はずーっと見てました。思ってる以上に大きい作品が3枚ドーンと展示されていて、その迫力たるや生で見ないと分からないでしょうね。何より明るい、そして美しい、あとモデルの方がカワイイ。
Wikiの画像を貼ってみたのですが、画像で見ると印象が全然違いますね。こんな色じゃなかったよ。是非是非生で本当の色を見て欲しいです。
なんだかセザンヌを真似た作品があるな誰が描いたんだよと思ったら藤島武二で驚きました。女性しか描かない人だと思ってたよ。
んで、大原美術館は絵画だけではなりません。陶器もありました。見てすぐに父が「これ濱田庄司か?」と分かったことに驚きました。
濱田 庄司(はまだ しょうじ、1894年(明治27年)12月9日 - 1978年(昭和53年)1月5日、本名象二)は、主に昭和に活躍した日本の陶芸家。民藝運動の中心的な活動家の一人であり、栃木県益子町に定住し、益子焼の中興の祖となった。
益子焼は元々日用品だったものを芸術的価値を見出した御仁ですが、すみません、私はまだ勉強不足で皿とか壺とかの良さが全然分かりません。分かりませんが、これが勝ちのあるものなのか、と生で見て勉強することが出来ました。ちなみに父は大興奮でじっくりと鑑賞してました。
さらには中国や中東やヨーロッパの古美術も展示されており、そちらは親子共々興奮しながら見て回りました。やはり単純に2000年以上前の物とか興奮しますよね。
そしてそれらが展示されているのが、これらの作品を収取された大原さん家の蔵なんですよ。
凄くない?なんかいろいろ凄くない大原さん。この後大原さんを知ることが出来る場所へ行くのですが、それはまた後程。
大原美術館で購入したポストカードはこちらです。
セガンティーニ アルプスの真昼
児島虎次郎 朝顔
エル・グレコ 受胎告知
エル・グレコの受胎告知は大原美術館を調べたときにその価値を知りました。ここに来たらポストカードの一枚はこの作品を入れるべきだと思ってました。
んでね、この旅行から帰って来てからこの動画を見たんですよ。
先に見れば良かったと激しく後悔しました。だって最後に紹介してる喫茶店、全く知らなかったけど何か惹かれるものがあったから撮ってたのよ!
季節的に葉っぱが全部落ちてる状態なのですが、夏は全然違う雰囲気のようです。
大原美術館を訪れた後、様々な美術館に赴きいろいろな作品を見てますが、今でもこの時の体験が私の中で光り輝いております。またいつの日か行きます。そしてこの喫茶店でコーヒーを飲む。