鹿沼の隅っちょから

鹿沼の隅っちょから

「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

りゅうおうのおしごと!16 白鳥士郎

10代で竜王とかいかにもライトノベル的な設定だな、なんて言われていたのも遥か昔。今じゃ藤井聡太がタイトルを取得するたびに現実に抜かれたと話題になるのだから世の中分からないものです。そして話題になるぐらい、このシリーズは人気だし売れてるし、何よりその内容が評価されているんです。今回も本当に楽しく一気に読んでしまいました。

ga.sbcr.jp

「名人になったら結婚してください」
A級棋士となった神鍋歩夢、まさかの公開プロポーズ!? その場に居合わせた八一たちは、友人として協力することに……。
一方、あいはいよいよ初タイトル戦に臨む。相手は女流棋界の伝説、釈迦堂里奈女流名跡
「さあ――始めよう。雛鶴あい」
激闘の中で明かされる釈迦堂の過去と、将棋界の裏面史。
釈迦堂と歩夢。そして八一とあい。
すれ違いを続ける二組の師弟は再び出会うことができるのか!?
「この山を……頂きを、超える!!」
少女の決意が世界を変える。
天辺目指して突き進む熱血将棋ラノベ、熱さ全盛の第16巻!

読んでいて釈迦堂さんって何歳ぐらいだ?と計算したらどう考えても40代なのよね。それに惚れた歩夢は20代前半、というか惚れた時お前小学生で釈迦堂さん30代だろ!自分の母親と同じぐらいの年齢だろ!と思いつつ、照れた釈迦堂さんにニヤニヤした俺。その後に「いや、俺からすると釈迦堂さん年下なんだよな」と悲しい気持ちになったのは内緒です。

そんな感想なんてどうでもいいぐらい、今回も内容が熱い熱い。将棋ってこんなに熱いものなの?と毎回読んで毎回驚く私はまるで成長してません。そのぐらい今回も熱いんです。たまにテレビなどで対局を見てもそんな感じがしないのですが、事前に研究して万全の態勢で勝負に挑んで、そして負けた時の悔しさは想像を絶します。そしてそれを表に出さない精神力、やはり棋士は我々が思ってる以上に超人なのかもしれませんね。

だからこそ、最近話題になったこの動画が胸に来ました。

youtu.be

いつもは冷静な棋士が見せたこの悔しがり方。超人でもやはり感情が表に出てしまうことがあるんですね。自分を責めるようなこの仕草を見て、私は涙ぐんでしまいました。そしてたった一手のミスで勝敗が変わってしまう恐ろしさも知りました。凄い世界ですね将棋の世界は。

 

将棋に興味を持たせてくれたこのシリーズ、私は最後まで追いかけていきますよ。そろそろ現実でも女性のプロ棋士とか小学生プロ棋士の誕生があるかもね。