鹿沼の隅っちょから

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「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

Slay the Spire 感想

ニンテンドースイッチのゲーム『Slay the Spire』は手持ちのカードを駆使して敵を倒していくゲームなのだけれども物凄い大雑把な設定にもかかわらずゲームバランスが神がかってるとんでもない中毒性を孕んだ傑作だったよ!

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store-jp.nintendo.com

配信日  2019年6月6日

メーカー Humble Games

ジャンル カードゲーム

価格   2,570円


www.youtube.com

Steamですでに傑作との声が上がっていたのでスイッチに移植されると知った時は興奮しました。正確な操作性を求められるアクションゲームが苦手な私には、この手の時間を掛けることが出来るゲームの方が好きなんですよね。

そんな軽い気持ちで手を出したのですが、想像以上の難易度に心が折れかけました。何をどうやってもクリア出来ない、というか1面のボスまでさえ辿り着けない。これ、クリア出来るのか?と疑問に思いながらも、何故かずーっとプレイし続けてしまっている私がおりました。

恐ろしいまでの中毒性。ここまで嵌まり込んだゲームは本当に久しぶりでした。断言します。この作品は間違いなく傑作です。

面白さ

最初の頃は2~3回の戦闘でやられてました。ローグライクですので、RPGのように経験値を稼いでレベルが上がってステータスが上がることはありません。数枚のカードがアンロックされるだけです。やられたら最初からやり直しです。

強くならない自機、上手くならない自分、運に左右されるゲーム性。

なんだこれただのクソゲーじゃん、と何回も心が折れてはプレイを止め違うゲームをプレイしたりするのですが、気が付くとまた『Slay the Spire』をプレイしてしまう自分がおりました。

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もしかしたらあのカードとこのカードが揃えばもっと先に行けるかも、あのレリックを手に入れたらあのカードが生きるかも、運要素が強いイベントをスルーすればもっと先に行けるかも、商人からカードを購入しないで処分した方がいいのかも。

次こそは次こそは、と何回も何回もやられてもやられてもプレイし続けてしまう面白さがこのゲームにはありました。気が付くと睡眠時間を削ってプレイしてる私。完全にこのゲームが持つ中毒性にやられてしまいました。

その中毒性の最大の要因は、「大雑把な設定にもかかわらず神がかった絶妙なゲームバランス」であることは間違いありません。どう考えても狙ってこのバランスを作り上げたとは思えないぐらいのテキトーさ加減(カードの効果とか敵の攻撃力とか特殊攻撃とかぶっ飛んだ能力のレリック等々)。しかし、「次こそは」と思える絶妙なさじ加減。もう神が与えた奇跡としか考えられません。

そのバランスをキャラクターを4人も作ったのに、同じように練り上げたのだから、やっぱり緻密に考え抜かれてるのかなぁ。そんな訳ないとは思うんだけどなぁ。

キャラクターが変わると攻略が全く変わるので本当に飽きずに楽しくプレイしまくれました。

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4人目のウォッチャーは発売して1年後ぐらいに追加された新キャラクターです。どれも癖があるのですが、特にこのキャラは癖が強かったなぁ。このウォッチャーで心臓を倒せたので、私にとっては一番のお気に入りです。

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一部翻訳が微妙な箇所があるのが難点と言えば難点ですね。カードの効果がよく分からないものが何枚かありました。調べたらスイッチ版の翻訳は評判悪いみたいですね。

操作性

このゲームの肝は、すべてにおいてのテンポの良さです。

ロード時間も無く、無駄なムービーも無く、選択から決定から反応しない時間も無く、あらゆる障害を極力排除されたUIとその操作性には感動さえ覚えます。

一回のプレイが短いから何回でもプレイしてしまう要素もありますが、一番の肝はこの操作性の快適さにもあると思わざる得ません。

あまり意識する要素ではありませんので、あまりこの部分を褒めてる方が少ないのは仕方が無いとは思うのですが、もっと評価されていい部分だと私は思ってます。

グラフィック

しょぼい。とても力を入れてるとは言えない見た目です。「バッファー解除」なる文字も世界観にはふさわしくないフォントだし。

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しかし、グラフィックがリアルだったり綺麗だったりしても、それが面白さに直結した作品ってあります?

高いお金を払って購入したゲーミングPCでプレイした『Forza Horizon 4 』、最初はそのリアルさに感動を覚えたのですが、ものの数時間でそのリアルさを感じてない自分がおりました。ただのレースゲームとしてプレイしてる自分がおりました。

グラフィックはあくまで補助要素であり、ゲーム自体が面白ければ、それがドット絵だろうが微妙な絵だろうが、そんなものは軽く凌駕されるものなんだと改めて確信しました。

とか言いながらも、何回もプレイするうちに私はこの何とも言えない雰囲気の絵が好きになりましたけどね。

サウンド

オーケストラのBGMが世界観にマッチして良い感じでした。SEも邪魔にならず、プレイに没頭できる要因になってると感じました。

サウンドトラックがSteamで売ってました。どうしよう、買おうかしら。

store.steampowered.com

ちなみにこのブロックしまくったときのSE、好きなのよね。

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リプレイ性

リプレイ性の塊です。何回プレイしたのか分かりません。今でもたまにやりたくなってしまうのですが、手を出すとしばらくこれしかゲームをしなくなるのである意味封印しております。恐ろしいですよこの中毒性。

下の画像を見ただけでも、カードの切り方の順番とか思い浮かんでしまうもの。プレイしたくなって疼くもの。

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感想

まごうことなき傑作。シミュレーションゲームやパズルゲームが好きならば触れるべき作品。最初はその難易度に心が折れるとは思いますが、それを上回る中毒性に驚いて欲しいです。あと一回、あと一回、もう一回、ラストに一回、そんな感じで何回も何回もトライしてしまう恐ろしいゲームです。お陰で寝る時間を大幅に削ったことが何回もあったっけなぁ。

『Slay the Spire』、本当に恐ろしい作品です。興味を持たれましたら是非触れて下さい。そしてその中毒性にもがき苦しんでください。おすすめです。

評価

良い点

・神がかり的なゲームバランス

・細部にまでこだわって作られたテンポの良さ

・リプレイ性

悪い点

・それでも高い難易度

・生活に支障が出るほどの中毒性

・多少垣間見える微妙な翻訳

評価

・10/10

 

このシーンをなんで俺スクショしたのか覚えてないのですが、恐らくシールドの数がとんでもなく上げらえたからだろうな。どうやって222まで上げたのか全然覚えてない。

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