メジャーなものが好きだから馬鹿にしているのではなく、底が浅い考察をしていることに対して「この人はその界隈の住人じゃなくて一般人だな」と判断を下した結果じゃないかと。
「私、アニメが好きなんです」
「どんな作品が好きなの?」
「ドラえもん」
と言われたら、「それアニメ好きじゃなくてドラえもんが好きなんじゃないの?」となる訳で。
私だったら「カブトボーグ、メジャーどころだと秒速です」と答えます。
「私、本が好きなんです」
「どんな作品が好きなの?」
「東野圭吾」
と言われたら、「それ本が好きなんじゃなくて東野圭吾が好きなんじゃないの?」となる訳で。
私だったら「佐藤賢一、でも本好きというよりラノベ好きです」と答えます。
「私、ゲームが好きなんです」
「どんな作品が好きなの?」
「モンハン」
と言われたら、「それゲームが好きなんじゃなくてモンハンが好きなんじゃないの?」となる訳で。
私だったら「ブレスオブザワイルド、昨年NO.1はセレステです」と答えます。
知ってる人同士で会話するのって凄い楽しいんですよ。
「今期何見てる?」
「汚い高木さん」
で通じた時の気持ち良さと言ったら!
これを知らない人に説明すると非常に大変ですし、こんな会話が出来るまで修行するものでもないし。単純にその環境にいる人だからこそ通じる訳でして。
だから「アニメ好き」と言われたら、このぐらいの会話についてきて欲しいのです。
「今期何見てる?」
今期とは現クールのことであり、クールとは1年を4つに分けたテレビ業界の言い方であり、1月4月7月10月から新番組が始まるため、その中で何を見ているのか確認しているわけです。
「汚い高木さん」
高木さんとは「からかい上手の高木さん」のことであり、
昨年アニメ化され放送しておりました。
中学校の同級生同士である「西片」と「高木さん」のやりとりを描くラブコメディ。高木さんが西片をからかい、西片は高木さんに仕返しをしようとするが、高木さんはそれを上手く躱してしまう、という2人の関係性を軸に、西片の視点から描かれている。
高木さんは西片くんが好きなのですが、それを伝えずにからかうだけの、そんなほのぼのしたお話です。
で、その高木さんの汚いバージョンが「上野さんは不器用」です。
とある中学校の理科室が主な舞台。科学部の部長である 上野 は意中の後輩である 田中 に想いを告げるため、彼女自らの発明品を駆使して遠回しに不器用な告白を試みるも、鈍感すぎる田中のせいでいつも失敗してしまう。
上野さんは田中くんが好きなのですが、遠回しに告白を試みるも残念な結果になる、そんなほのぼのしたお話です。
ほのぼのしてないです。一話では上野さんが発明したろ過装置で浄化した自分の尿を飲ませようとしてました。
やってる事は高木さんと同じなのに、汚いんです。なので「汚い高木さん」なのです。
アニメの1話がニコニコ動画にて無料で視聴できます。是非見てください、汚いから。
そんな訳で、こういう会話をしたいのです。知ってる者同士で楽しみたいのです。もしかして「知ってる人かも?」と期待したのに、「ああ、違うのか」とガッカリしたとき、それが顔に出てしまうのは確かに失礼ですよね、申し訳ございません。
「好き」の定義が違うんですよね。「モンハンが好き」じゃなくて「モンハンをプレイしたことがある」なんですよ。
「ワールド?すぐ飽きて結局フロンティアに戻ったわ」って回答なら「ああ!この人本当に好きなんだな!」って判断できますが。中々いねーよなぁ、こんな人。