これを読んで、俺もそんな事あったのかもなぁなんてのほほんと思い返していたら、なんてことはない、思いっきりあったわ。
小学生低学年の頃、夏休み、父親の実家で生活していた時期がありました。
記憶が実に曖昧で正確に何年生の頃なのか思い出せません、出せませんが、嫌だった記憶だけははっきりと覚えていたんです。
その原因は、いとこに意地悪をされていたからだと思っていました。
本当につい最近、そのことを両親に話したら絶対にそんな事は無いと完全否定されました、その期間そのいとこは数時間しか滞在しなかったし、何より幼稚園児に意地悪されるわけがない、と。
つまり私は記憶を改ざんしてたようなんです。そこまではわかっていたのですが、今回、これを読んで思いあたりました。
なぜ私は夏休み期間中に父親の実家で生活していたのか。
その期間、母親がいなかったんです。
父親はそこから通勤してました。
祖父祖母叔父叔母の家族と生活してたんです。
なぜ?
記憶が、時系列が重なりました。
母親が手術入院してたんでした、いやしてたのは記憶があるのですが、そうかこの時期だったのか、と記憶が繋がったんです。
一回お見舞いに行ってる記憶も出来てきました。いきなり坊主頭になってた私を見て悲しい顔をした記憶があります。私は久しぶりに見たベッドの上の母親を見てどうしていいのかわからなかった記憶があります。
憶測ですが、母親の不安な気持ちが伝わり、私自身もその不安を処理しきれず、後になって記憶を改ざんしていとこに意地悪されたことにしたのだろうと、そう結論付けました。
その上で、私の子供も一時期言うことを聞かなかった時があったなぁ、と思い出したのですが、もしかすると嫁さんが何か不安を抱えていたのかもしれませんね、もしそうだとするならば、それを私は感じることが出来てなかったことになるわけで。
子供は親の鏡なんて言いますが、いろんな意味で親の影響が出てしまうんですね。
今更ですが身が引き締まる思いです。