ゲーム保存協会なる団体を知りませんでしたが、この記事が心に突き刺さりました。
前置きとして、ちょっと長いのですが私のお話をいたします。
私は小学校低学年でゲーム&ウォッチに出会いました。高学年でファミコンに出会いました。中学生でゲームをプレイするためだけにパソコンを購入しました。今まで貯めたお年玉をかき集めて買いました。おそらくPC-8801FAだったと思います。
理由は光栄のゲーム『三國志2』をパソコンでプレイしたかったからです。吉川英治の三国志を読んでその世界観に嵌まり、ゲームの存在を知り、PCゲーム専門誌『LOGin』を立ち読みしてその欲求が爆発しました。ファミコンとは全然違うグラフィックに魅了されたんです。
結論として、『三國志2』は私の貴重な時間を根こそぎ奪っていきました。アクションゲームもシューティングゲームもパズルゲームも苦手だった私にとって、シミュレーションゲームだけが骨の髄まで楽しむことの出来るジャンルだと気が付かせてくれました。
光栄のゲームは他にも『信長の野望・戦国群雄伝』『ランペルール』『大航海時代』『蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン』『水滸伝』をプレイしました。どれがパソコンでどれがファミコンでプレイしたのか記憶が曖昧なのですが、とにかく質の高いシミュレーションゲームをしゃぶり尽くしました。
そんなとき、PCを持ってる友人から5インチのフロッピーを貰いました。
「光栄のゲームばっかりやってないで、ファルコムのゲームやろうぜ」
意味も分からず立ち上げたら、ちょっと前に人気だった日本ファルコムの『ソーサリアン』のタイトルが出てきました。
当時の私はよく分からずプレイし、音楽はカッコイイんだけど思う様にキーボードで操作できなくて、結局面白さを感じることなく数回プレイしただけで諦めました。
『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』もプレイした記憶があります。他にも『ディーヴァ』『マスターオブモンスターズ』など様々なゲームを貰った記憶がございます。さすがに知識のない私でも途中で気が付きました。パソコンだとゲームってコピーできるのかと。彼はゲームをコピーして私に渡しているのだと。
しかし、その当時の私には罪悪感は全くありませんでした。しかもテキトーにプレイしてすぐに諦めて、結局は高いお金を払って購入した光栄のゲームばかりしてました。
あれから約30年。貰ってたとはいえ、私もコピーしたゲームをプレイしておりました。
その昔コピーして遊んだゲームが、今のあなたを支える素敵な思い出になっているのなら、今度はあなたが、未来の誰かがそんな素敵なゲームと出会えるよう、ゲーム保存の取り組みを支えてみませんか?
この文章が刺さりました。
ゲーム保存協会のサポーター会員年会費は1口3,000円です。
きっと、当時あなたがコピーしたソフトの定価よりも安いはず。あなたの参加で、メーカーさえも持っていない当時の貴重なゲーム資料を未来に残すことができます。
残したい。私が夢中になって楽しんだあの当時のゲーム達を、その文化を。
無駄に大きかったゲームソフトのパッケージはとうの昔に処分しました。PC-8801FAは誰かに譲ってしまいました。当時の記憶も曖昧だし、あの頃の空気感を伝える文章力もありません。
ですので、お金だけでも払いたいと思いました。
たったの一口ですが、何かのお役に立てれば幸いです。
ちなみに、ゲーム保存協会のブログにて最後に書いてあったこのお名前が気になりました。
NPO法人ゲーム保存協会
理事長 ルドン・ジョゼフ
海外の方?ペンネーム?と思い調べました。
なんかすげぇ!なんだこの人!この記事読んでたら即会員になってたわ!
この人達の活動を応援できると思ったら3,000円なんて安いものだな!って一回限りで払ってしまった!来年から毎年払う様にいたします。
ゲームは今や世界中で親しまれている文化です。私たちはゲームを文化財としてとらえ、ゲーム文化を未来に伝えるために活動を行っています。
ゲーム保存協会は、主に80年代のデジタルゲーム(パソコン、コンシューマー、アーケード)を中心に、様々なバックグラウンドを持ったメンバーがジャンルを超えて知識を共有し、アクティヴィティに従事しています。
膨大な資料と専門的で特殊な問題を抱えたゲーム文化の保護と継承は、一人の人間の力ではやり遂げることができません。よりオープンに活動情報を公開し、立場を問わずゲーム保存に関心を持つ多くの人と協力する必要があります。大切な文化とその資料を未来に残すため、私たちは全力で取り組んでいます。
この志に共感された方、たった今会員になった私が言うのも烏滸がましいのですが、是非会員になって応援してみませんか?