何が面白かったのか記憶にないのに、必ず毎週見ていた記憶が残っているアニメ『宇宙船サジタリウス』。射手座の星座の英語読みは『聖闘士星矢』よりも先にこちらで覚えました。一番記憶に残ってるのがエンディングなんです。サジタリウス号が海に漂ってるだけの映像なのですが、何故か強烈に脳に焼き付いています。
そんなアニメ番組をなぜ今になって話題にしたのかと言いますと、原作者のインタビュー記事があったんです。
まず原作者がイタリア人であることを知りませんでした。
そしてこのアニメ番組が最高視聴率19%を取るぐらいの人気番組であったことも!
さらに原作を販売したときの最初のお客さんが日本人で、その日本人がアニメ会社のアートディレクターだったことがきっかけで日本でアニメ化されたなんて!なんだこの衝撃の事実!
インタビューは原作者の生い立ちも語られていますが、この人とんでもない経歴の持ち主でさらに衝撃が走ります。
フィレンツェ大学物理学部で電子工学を専攻した私は、「エイリアシング」という画像解析手法についての卒業研究を「イタリア物理学会」で発表しましたが、その結果は落胆すべきものでした。私の研究に対する学会の参加者の知識が乏しかったため、まるで理解してもらえず、仲間からも叩かれてしまったのです。私は非常に落胆しました。
しかし、この論文に記載されているものと同様の画像解析手法が、最近ニュースで話題になった「ブラックホールの撮影」の際に使用されたらしいですね。
なんかすげーことさらっと言ってないかこの人?!しかも彼が学生時代なんだから、手法としては50年以上前に思いついていた人がいたってことなの?
1996年頃、私は「宇宙づけ」でした。NASA(アメリカ航空宇宙局)やESA(ヨーロッパ宇宙機構)の依頼で、土星探査船「カッシーニ」に関するプロジェクトに参加し、探査船の光学センサーや分光器などの設計に従事しました。
は?!また凄いことをさらっと言ってる!
生理光学分野では白内障手術で水晶体の変わりに用いるIOL(眼内レンズ)の研究などにも参加し、定年を迎えた後も、フリーの研究者としてフィレンツェに光学設計事務所を設立して、アルチェトリの国立光学研究所や、ミラノにある宇宙分野の大手企業などで働きました。
研究者の最先端を突っ走りながらイラストも描くという、なんだこの天才。
最後まで圧巻だったインタビュー記事でした。
調べましたら1話が公式で上がってました。懐かしい、OPもEDも大好きだ。
OPの歌詞が阿久悠ってのも驚きですね。歌ってるのがOPEDともに影山ヒロノブだったことを今更知りました。本当にぼーっと何となく見てたんだなぁ。
さらに驚いたのがOP見てたら脚本に一色伸幸の名前があったことです。
『私をスキーに連れてって』『彼女が水着に着替えたら』のイメージが強かったので流行の最先端を突っ走ってるイメージがあったのですが、まさかアニメの脚本をしていたとは思いませんでした。個人的にはスピリッツで連載してた『僕らはみんな生きている』が一番好きです。原作が彼で作画が山本直樹です。今思えばこの組み合わせ、凄いな。
OPの歌詞は動画を見たら思い出しました。この歳になると響き方が全然違いますね。
子供の頃1番にならなくちゃいけないと思いながらもそれは無理だと分かってしまった私に、「それは駄目じゃない」って教えてくれたのはこの歌かもしれません。
ED、今聞いてもやっぱりいいなぁ。この波の動きをずっと見てしまう。
これまた、この歳になると歌詞が突き刺さりますね。
「かけらだけでも持って帰れよ」が子供ながらに「かけらだけでいいのかよ」と思っていたのですが、この歳になると胸に来ますね。私はかけらだけでも持って帰れるのでしょうか。そもそも見つけられるのでしょうか。
OPの歌詞に「大人になっても懐かしがらない」とありますが、ちゃんと懐かしがってますよ、とトッピー達に伝えたいです。
蛇足
1話をちょっと見てたらラザニアが出てきて記憶の蓋が開きました。そうだ、俺子供の頃ラザニアが食べたかったんだって。すげぇ旨そうにラナが食ってるのを見て、俺も食べてみたい!って思ってたんですよね。
いい歳になってから食べて、全然美味しくなくて驚きましたけど。美味しいラザニアって存在してるのでしょうか。