鹿沼の隅っちょから

鹿沼の隅っちょから

「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

じょっぱれアオモリの星 おらこんな都会いやだ 佐々木鏡石

とあるまとめサイトで話題になっていたネット上の作品の文庫本化。その時その作者がすでにプロデビューしてると知り購入した「がんばれ農強聖女」が面白かった&ライトノベルの老舗であるスニーカー文庫からの発行&そもそもネット上で読んで面白かったので物凄い期待して読んだら、えーと、どうしてこうなった?

www.kadokawa.co.jp

「悪いんだけど、今日づけでギルドを辞めて欲しいの」魔術師、オーリン・ジョナゴールドは長年所属していたギルドからクビを言い渡される。「な、なすてすか!? わ、わだっきゃこのギルドばえどふとづだと思て今まで尽ぐすてきたのに!」オーリンの言葉に頭を抱えるギルド長。

彼の出身、東と北の最果ての地アオモリの強烈な訛りが原因で誰ともまともに会話ができなかった。しかし【通訳】スキルを持つ美少女レジーナと出会うことで、彼は無詠唱魔法を使いこなすツート魔術師だということが判明する。

彼女を相棒にし東北の地を縦横無尽に駆け巡る! 異世界アオモリファンタジー爆誕!!

作者が好きだからこそ、はっきり書きます。駄作です。駄作に成り下がってます。

編集さんは何してたのでしょうか。余計なことを言って元々あった面白さを台無しにしたとしか思えません。あのスニーカー文庫の編集者がこの体たらくなの?このレーベルが衰退した理由が分かった気がしました。そのぐらい酷い出来です。

 

ウエノのパンダをゾンビに宛がうのもどうかと思うのですがまあいいとして、そのシーンで仲間になったばかりのワサオが殆ど描写されないのは何故?

仙台を目指すのに何故群馬を通る?しかもそのシーンは回想(数行)で済ますのは何故?

埼玉も回想のみ、福島に至っては描写も無し。

 

構成としても勿体ない。もっと主人公が「規格外に強いけど自覚がない」を描写しないと!これだけ世に「俺ツエー」ものが溢れてるのに何故プロの人が、そして編集者が分からないのか。テンプレートは決まってて、そこに乗せる具材が違うだけでいいのに。具材はすでに「津軽弁」ってだけで事足りてるのに。

 

本当に勿体ない。それが私の感想です。

気が付いたら2巻も刊行されてました。1巻が結構売れたのでしょうか。とりあえず買いますが、恐らく続巻は出ないでしょう。そうならない未来を願ってます。