鹿沼の隅っちょから

鹿沼の隅っちょから

「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

駒田蒸留所へようこそ を見た(ネタバレ無し)

たまたま知った「北極百貨店のコンシェルジュさん」の感想を某大型掲示板でチェックしていた時にこの作品を知りました。私がテレビを見てないからなのか、アンテナが低いからなのか、全くその存在さえ知りませんでした。調べたらPAワークスじゃん!ってことで、コロナ禍で全く興行成績が振るわなかった「SHIROBAKO」を見た私がこれを観に行かない訳がありません。ちゃんと宇都宮で上映していたので観てきましたよ。

gaga.ne.jp

花咲くいろは』『SHIROBAKO』『サクラクエスト』『白い砂のアクアトープ』―。
「働くこと」をテーマに、日々奮闘するキャラクターを描いてきた、P.A.WORKSによる”お仕事シリーズ”の最新作は世界でも注目されるジャパニーズウイスキーの蒸留所が舞台!
先代である父亡きあと、実家の「駒田蒸留所」を継いだ若き女性社長・駒田琉生(こまだ・るい)が、経営難の蒸留所の立て直しとともに、バラバラになった家族と、災害の影響で製造できなくなった「家族の絆」とも呼べる幻のウイスキーの復活を目指す―。

youtu.be

ちゃんとお仕事アニメしてました。ちゃんとウイスキーを作るお話でした。登場人物の成長物語でもあり、家族ものでもあり、脚本がしっかりしていて、本当に良作でした。

良作なのですが。

私の勝手な価値観として、アニメ作品であるならば、アニメという手法で物語を提示している以上、アニメにしか出来ない表現を見せて欲しいんです。それが無いなら別に実写でもいいじゃないですか。そしてこの作品には、そんなアニメにしか出来ない表現が殆どありませんでした。

同じPAワークスの作品「SHIROBAKO」はコミカルな部分があったのでそういったアニメにしか出来ない表現が多々ありましたが、この「駒田蒸留所へようこそ」はシリアス目なので難しかったのかもしれません。見てて安定感は抜群にありましたが、奇を衒ったアングルや演出が全く無く、途中で「何故このお話をわざわざアニメでやったのだろうか?」と考えてしまいました。

 

ラストへの伏線回収はお見事としか言いようがありません。本当に素晴らしい。物語として完成度が高いです。でも、折角アニメで作ったのだからアニメらしい表現が私としては欲しかった。これが正直な感想です。

酒を断って久しい私ですが、見終わった後ウイスキーを飲みたくなりました。ウイスキーってブレンドして出来上がるのね、知らなかったなぁ。