私が大好きなゲーム系サイトであるAUTOMATONですが、毎週日曜日は各記者がプレイしたゲームの簡単な感想をまとめた記事が上がります。
その中で非常に気になったものがありましたので紹介いたします。
『The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience』の体験記事が非常に突き刺さりました。
映画化と見間違うぐらいとんでもないビジュアルのようです。
かなり広大な街が高密度かつリアルに作り込まれていて、光の表現から空気感まで、従来とは明らかにレベルの違うビジュアルです。
UE5の新機能を利用した素晴らしい映像美なのだそうですが、その後の書き込みに共感を覚えまくりました。
ただ、最初は圧倒されていたはずのこのクオリティに、すぐに慣れてしまうことが恐ろしい。
これ!これなんですよ!
私は数年前、結構なお金を掛けてゲーミングPCを購入いたしました。
すでにNintendo Switchにてゲームに再び嵌まっておりましたので、PCでもゲームをするだろうと購入したんです。とりあえず『Forza Horizon 4』を動かしたのですが、そのグラフィックに驚きました。美しい、とにかく美しい。そしてリアル、圧倒的なリアルさ。これは凄い、ゲームはこんなところまで来ていたのか、と本当に驚いたんです。
早速プレイしてその美しさに感動していたいのですが、1時間しないうちに気が付いてしまったんです。その美しさに慣れている自分に。その美しさにプレイ中何一つ感情が動いていないことに。
寧ろ、リアルすぎて逆に変な挙動や演出に違和感さえ覚えるんです。
私は確信しました。映像のクオリティがゲームの本質に与える影響は薄い、と。
面白ければそれが2Dだろうとドット絵だろうと関係ないし、映像がリアルでもゲームとしてツマンネーならツマンネーんです。あくまで映像のクオリティは付属品に過ぎないと。
こんな当たり前なことを何故プロであるゲーム業界は分からないのでしょうか。とんでもない開発費をぶち込んで映像のクオリティにだけ磨きをかけているのでしょうか。費用対効果を考えたらどう考えてもその分野に投資するのは間違えてますよね?
一番大切なのはプレイしていてい面白い!楽しい!と感じさせるゲーム性じゃないですか。操作感とかワクワク感とか達成感とかシナリオとか様々なファクターがあるじゃないですか。そこに投資すべきですよね?面白い!楽しい!と感じるファクターに映像のクオリティって存在してますかね?仮にあったとしてもその割合って大きいですかね?
このAUTOMATONの記事の最後にも『The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience』の感想が書いてありました。
個人的には、高層ビルの各階のオフィスについても、テクスチャ貼り付けではなく、それぞれ中身が奥行きあって部屋になってたのに感動しました。UE5すごいし、これ動かせる次世代機ってすげぇ。
うん凄い、確かに凄い。でも、それがこのゲームの面白さに貢献してるの?無駄に重くなったデータが軽く動かせる次世代機とやらには面白いゲームがたくさん発売されるの?
PS5がハイスペックなのは知ってます。Nintendo Swicthとは比べ物にならないぐらいの高性能なのは知ってます。でも、私をワクワクさせてくれるゲームが発売されるのでしょうか。とりあえず今のところPS5を購入しないとプレイ出来ない面白そうなゲームを私は知りません。
大手メーカーの作る大作より少人数で作るインディーゲームの方が私には合ってるようです。
同じ記事で紹介されてた『トランシルビィ』の方が面白そうに感じたのはわたしだけでしょうか。