ニンテンドースイッチのゲーム『ドーナツカウンティ』はデザインや世界観やシナリオは良いのだけれども肝心のゲーム性が非常に薄くしかもボリュームが無いという価格にしては物足りない作品だったよ!
配信日 2018年12月18日
メーカー Annapurna Interactive
ジャンル パズル
価格 1,500円
インディーワールドで取り上げられたものを見て興味を持ち購入に至りました。ゲームってなんだろう、面白さってなんだろう、と考えながらプレイし続けてるうちにクリアしてしまいました。
面白さ
前にも何かの作品の時に書きましたが、ゲームの面白さって何なんでしょうね。ゲームをプレイしてて「おもしれー」って時があるのは分かってるのですが、何がそういう気持ちにさせているのか、よくよく考えると全然分かってないんです。
そして、このゲームをプレイしてるとき、かなり深く考え込んでしまいました。面白さって何なのかを。だって全然楽しくないんだもの。
上の画像はチュートリアルです。
穴をうまく操作して文字やボールを落としていきます。最初は穴の径が小さいので小さい物しか落とせないのですが、いくつか落としていくうちに穴が大きくなり、最終的には画面のスクーターごと落とせるようになります。ステージ上にあるすべてのオブジェクトを落とせたらクリアになります。
一応小さい物から狙っていくという戦略性はあるのですが、別にタイムアタックで時間に追われるわけでもなく、大きい物が落とせないからってペナルティがある訳でもなく、単純に小さい物から順に落としていけばいいだけなのでそこにパズル要素も無く、ただただ穴を操作してこの大きさは落とせるのか落とせないのかを確かめるだけの単調な作業を繰り返すだけでした。
物理演算なので落とそうとして落ちなかったり変な挙動をしたしてそれが面白かったりするんですけどね。あとステージの合間に行われる寸劇。この寸劇の為だけに何の面白みも無い作業を繰り返してる感じでした。
ただ穴に落とすだけでは無くちょっとしたギミックもあったのはあったのですが、どれも今一つというか弱いというか。もう少し複雑で大きな仕掛けがあっても良かったんじゃないかなぁと。穴を特定の場所に移動させると穴からカエルが出てくるとかあったんだけどね。
最終ステージのようなギミックがもっと欲しかったです。あそこはゲームをしてる気がしたもの。
その楽しみにしていた寸劇というか物語は面白かったです。アライグマの鬼畜っぷりは素晴らしい。デザインも世界観も私は大好きですよ!
だからこそ私は、この作品に対してゲーム性の薄さが勿体ないと感じてるのでしょうね。住民達のやり取りは楽しいのよねぇ。ラストへの盛り上がりも好きです。
操作性
穴を動かすのに特にストレスは感じませんでした。個人的にはもう少し動きが速い方が好みですが。
加速ボタンとかあったらより快適だったかもしれませんが、それはそれでほのぼのした世界観が壊れてしまうかもしれませんね。タイムアタックや時間制限を設けなかったもの、その世界観の為かもしれません。
グラフィック
デザインが好みです。色使いとかいいですね。
こんなにアライグマかわいいのに。ホント鬼畜だからなコイツ。
サウンド
あれ?あんまり覚えてないな。ゲーム中にBGMってあったっけ?
リプレイ性
皆無です。タイムアタックもアイテム集めもありません、たぶん。
落としたものをコレクションとして見ることが出来るのですが、普通にクリアすれば集まると思う、たぶん。
そしてこの説明が、なんというか、簡単に言うと、滑ってる。英語圏の人はこういうのが面白いんだろうなぁと。
下の説明文はプレイすればわかります。笑ったのってこれだけかもしれない。
感想
小さい物から穴に落とすだけの単純なゲームです。そこにゲーム性を私はあまり感じることが出来ませんでした。しかし、このデザイン、世界観、何より物語が私を楽しい気持ちにさせてくれました。
ゲームと言うよりも「動かすことが出来る絵本」って感じですかね。これが誉め言葉なのか貶し言葉なのか、気になった方は是非プレイしてみて下さい。私はオススメしませんけどね。
評価
良い点
・世界観
・デザイン
・物語
悪い点
・ゲーム性
・ボリュームの無さ
・価格設定
評価
・4/10
なんだかんだ言って好きな作品だったりします。
翻訳、頑張ってるなぁ。