鹿沼の隅っちょから

鹿沼の隅っちょから

「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

私にとって「愛は勝つ」は心に刻まれた大切な大切な曲

私にとって「愛は勝つ」は辛い時期を支えてくれた一曲でした。

www.yomiuri.co.jp

高校生の時、冬休みにも関わらず避暑地である那須のリゾートホテルに住み込みでバイトをしてました。とても寒く、また生まれて初めて親元から離れての生活に慣れず、住み込みの部屋にはテレビも無く、朝は5時半から始まり、少しばかり長い昼休憩を経て夕方5時まで立ちっぱなしの過酷な仕事内容でした。唯一の楽しみは終わった後ホテルの温泉に入れる、それだけの毎日でした。

今思えば高校生の冬休みの間だけなので実質3週間ぐらいの期間と短いのですが、当時の私にとってそれはいつ終わりが来るのか分からないぐらい長い日数に思えてました。しかもクリスマスやら大晦日やらお正月やら、人が楽しんでる期間だからね、尚更ね。寒いし。雪降ってるし。朝早いし。

そんなある日、朝食のヴァイキング料理を用意していた時、有線放送から「愛はかつ」が流れてきました。その当時の私は「高田純次が出てた番組のエンディングで使われていた曲が番組終了後に別の番組で使われるという今まで例の無かった面白い現象が発生した曲」ぐらいの認識でした、って今思うと俺この頃から捻じ曲がった性根を持ってたんだなぁ。

 

私の記憶違いだったら嫌なので調べてみたらおそらく合ってますね。

愛は勝つ - Wikipedia

当初は、テレビ朝日系『クイズおもしろTV』のエンディング曲として使われていたが、フジテレビ系『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』の挿入歌に起用された。

クイズおもしろTV - Wikipedia

懐かしのテレビ番組をクイズの題材にしていた番組で、高田純次蓮舫が司会を務めていた。

エンディングではKANの「愛は勝つ」が流れる中、金色の高田純次像が回旋していた。

金色の高田純次が愛はかつが流れてる中回旋してた?!いやいやそんなのあったっけかなぁ。見てたらそんなインパクト強い映像を絶対に忘れないと思うんだけどな。

 

私の中ではそれほど好きって訳では無かったこの曲でしたが、当時のやさぐれていた気持ちを抱えていた私には、そのストレートな歌詞が心に突き刺さりました。何が愛で何に勝つのか全然分からないけど、信じることを決してやめないでとかとか言われても何一つその根拠を提示されてないんだけども、それでも、この曲を聞いて元気が出てきている自分に気が付きました。

今思えば、これほど思いっきり肯定的な内容の歌詞って当時無かったし斬新だったのかもしれません。

それからは、この曲が流れるのが楽しみで楽しみで。そしてKANさんの声が耳に入ってくるたびに、最終日まで頑張って続けていこう、そう思えてきたんです。

そしてその若干生まれた心の余裕から、仕事が徐々に楽しくなってきたんです。全員年上の職場の人達とも会話が出来るようになって、最終日は寧ろ彼らとお別れするのが寂しかったぐらいになってたもんなぁ。

 

それから10年以上経って。iPodを購入した日、一番最初に入れた曲はこの「愛は勝つ」でした。バイトが終わった後、真っ先にこの曲が入ってるアルバム「野球選手が夢だった」を購入していました。数多くのCDを購入しては処分しておりましたが、このCDだけはずっと手元にあったんです。PCで読み込ませてデータを入れた時、これからはどこでも聞けるんだよなぁと。そのぐらい、私にとってはこの曲と、このアルバムが大切な存在だったのです。

KANさんがお亡くなりになったとネットニュースで知った時、自分でも驚くぐらいショックを受けてました。61歳と知りさらに驚きました。闘病中だったことも知りませんでした。

芸能人や有名人が亡くなっても、今までそれほど心が動くことの無かった私ですが、KANさんと渡辺徹さんの死は大きく動きました。これからもそういう方々がお亡くなりになっていくんだよね。

 

改めてKANさんの声を聴いて、やっぱり俺はKANさんが好きだったんだ、と再認識しました。ご冥福をお祈りいたします。

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ちなみにKANさんの紅白出場時を見てないのよね。寮の部屋にテレビがなかったから。どこかで見てれないか調べてみよう。