鹿沼の隅っちょから

鹿沼の隅っちょから

「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

綾志別町役場妖怪課 すべては雪の夜のこと 青柳碧人

私の大好きな青柳碧人さんのどちらかと言えば長く続いてるシリーズもの。オリジナル妖怪を出してミステリーとして展開させる豪快な手法ですが、私、嫌いじゃありません。ジョジョのスタンド同士の戦いもそんな感じだしね。

しかし、続きがありそうなのに長い事続編が刊行されてないのは悲しいなぁ。

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北海道綾志別町の自治体アシスタントとなった宵原秀也。彼を追ってやってきた恋人の日名田ゆいとともに、事件の真相を追うが、そこにはロシアに繋がる大きな因縁が!? 北国の妖怪課の事件簿、ファイナル!

いくつかの事件を解決しながら同時に大きな流れが進んでいく仕組み、私は好きなのですが同時に終わりに近づいている感覚が寂しかったりもします。シリーズが続くと愛着が生まれてさらに好きになっていくんですよね、それが終わる寂しさ。

しかし、この綾志別町編は2巻目だったのでそれほどインパクトが無かったんですよね。出てくるキャラクターに愛着があまり出てこないまま終わってしまったというか。綾志別町妖怪課のメンバーがあまり深堀出来てない状態でエンディングに突っ走ってしまった感がありました。もしかして朧月市のように3作で考えてたのに2作で終わらせることになっちゃったのかなぁ。なんだか中途半端感というか駆け足感が微妙にあるんですよね。

それでも青柳碧人、私は楽しむことが出来ました。浜村渚シリーズどころか「むかしむかし、あるところに死体がありました。」で超人気作家になった彼の作品をさらに追いかけ続けようと思います。