私は水島努監督が大好きです。
『撲殺天使ドクロちゃん』のOPで衝撃を受け、『大魔法峠』で完全にファンになりました。『ケメコデラックス!』を見たときになんて心地いいテンポなんだろうと感じ、水島努という監督はこのテンポを大切にしてるのだろうと思いました。『ガールズ&パンツァー』では数多くのキャラクターが出てくるにもかかわらず、ちゃんと一人一人特徴を出して描かれており驚きました。
そんな水島努監督の集大成が『SHIROBAKO』だと私は思ってます。多くのキャラクターがテンポよく動き回り大団円に突き進むストーリー展開に魅了されました。これだけいるのに一人一人ちゃんと成長していく描写を入れてきたりストーリーを動かす重要なポジションだったりするんだぜ?って知らない人は何人いるの?どうせ10人ぐらいなんでしょ?と思われるかもしれないので調べてきました。
数えたら29人でした。改めて数えたらあまりの多さに今更驚いた私がおりますが。これらのキャラクターが本当に丁寧に描かれてるんですよ。
数多くのアニメを見てきましたが、この『SHIROBAKO』は間違いなく名作だと胸を張って皆さんにオススメできます。
そんな大好きな『SHIROBAKO』が劇場版になって続編が見れるとなれば興奮せずにはいられません。すぐにでも見に行きたかったのですが、中々タイミングが合わなくてズルズルと時間だけが消費されておりました。
そんな中、栃木県で2件目の新型コロナウイルス感染者が報告されました。福田屋インターパーク店で働いてる方でした。同じ敷地内に「MOVIX宇都宮」があるため、もしかしたら映画館も封鎖されてしまうかも?制限されてしまうかも?と考え、即行動して無理やり見に行きました。
まさか何回も涙ぐみながら見ることになるとは思いませんでした。
これは様々な要因が重なったのですが、とりあえず箇条書きにしてみます。
・歳を重ねるごとに緩んできた涙腺
・アニメの持つパワーを改めて実感
・諦めずに転がってでも動け!前に進め!とのメッセージ性
・集団で一つの方向へ動いていく熱さ
これらが折り重なって私に襲い掛かってきたのですが、何よりも、やはりどうしても、京都アニメーションの事件を思い出してしまうんです。これは上映前に『劇場版ヴァイオレッドエヴァ―ガーデン』の予告を見てしまったからかもしれません。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』特報第2弾 2020年4月24日(金)公開
実はこの予告を見た段階でもう泣いてました。出来上がったんだ、公開できるんだ、良かった、本当に良かった、って声を押し殺して泣いてました。亡くなられた方々が携わったカットもあるんだろうな、なんて想像しただけでもう涙腺が崩壊して嗚咽が止まりませんでした。
そして始まるアニメ制作会社の物語。もうね、そりゃ泣くよ。どうしても京都アニメーションを思い浮かべちゃうよ。
いくらネタバレなしの感想と言えど殆どが京都アニメーションへの想いになってしまいました。
アニメの素晴らしさを、アニメ制作者が、アニメ制作会社の物語を通じて伝える素晴らしい作品です。新型コロナウイルスの影響で映画業界もかなり酷い状況になっております。できれば、一人でも多くの方に見て頂きたいと願っております。
出来ればテレビシリーズを見てから劇場版を見て欲しいんですけどね。