ニンテンドースイッチのゲーム『Lichtspeer:Double Speer Edition(ライトスピア)』は未来の古代ゲルマン人が大活躍するライティングアクションって公式が謳ってるけど意味わかんねーよとにかく狙いを定める加減がイライラする高難易度ゲームだったよ!
配信日 2019年2月21日
メーカー Crunching Koalas
ジャンル アクション
価格 1,000円
Lichtspeer: Double Speer Edition (ライトスピア) - Nintendo Switch Japan Launch Trailer
このPVを見て思わず買っちまったんだよな。だって出来がいいんだもの。PVラストに出てくる「未来の古代ゲルマン人」なる謎ワードにも惹かれちまったんだよ俺。
お陰で地獄のような修行の日々を過ごすことになってしまいました。
面白さ
一見よくある2D横スクロールアクションゲームに見えますが違います。実は自機(主人公)固定の横画面固定シューティングゲームです。
基本形は左に自機が固定されていて、ここからスピアを投げて、右から来る敵に当てて倒していくゲームなんです。飛んでいく方向が白い三角である程度表示されてる通り、放物線を描いて飛んでいきます。
敵は、ゆっくり歩いてくる奴、速い奴、大きい奴、小さい奴、飛んでくる奴、スケボーに乗って滑ってくる奴、船で来る奴、飛行船で飛んでる奴、様々おりますが、これらを全部このスピアで狙いを定めて当てていくんです。
序盤のステージから初見でのクリアは不可能だと思われます。基本的に死に覚えゲーです。リトライが早いっちゃ早いのであまり苦は無いのですが、やられる原因がスピアを投げる角度の微調整の失敗だったりするので、実はなんてことはない単純に運ゲーなんです。なので何回も何回もリトライし運よく敵に上手く連続して当たったらクリア、の繰り返しなので面白さを感じませんでした。寧ろ苦痛。
ギミックも小手先のものばかりでした。下の画像のステージですが、傾斜が付いてるので角度の微調整が難しくなってます。
柱が邪魔で敵が見えない箇所があるステージもありました。さすがに「そりゃないだろ」とイライラしました、何とかクリアしましたが。しかし、下の画像を見て下さいよ、この殆ど真っ暗なステージの登場には度肝を抜かれましたぜ。
それでも意地でクリアしましたよ!自分で言うのもなんだけど俺って凄いな!
さらに操作が上下左右逆になるステージまで登場!無理だろ!こんなの絶対にクリアできねーよ!!
テーブルモードにして本体をひっくり返してクリアしたけどな!(ズルい
ラスボスに至っては小さな点をある程度の距離から2か所当てた上で出てきた弱点部分に当てるのですがそれが1回のミスも許されない状態でやらされます、ってそれを連続で5~6回やらされるんだぜ?ラスボスだけで2時間以上掛ったもんなぁ。修行というか苦行でした。クリアしても快感も感動も無かったからな。
操作性
スピアを投げる角度の微調整と投げるタイミングしか操作しません。操作性が良いのか悪いのか判断が難しいのですが、どちらかと言えば良い方なのでしょう。良くも悪くも角度の微調整が肝のゲーム、というかそれしかないゲームだからね、そこらへんは制作サイドが頑張ったのかもしれません。知らないけど。
グラフィック
デザインのセンスが尖がってます。世界観もぶっ飛んでます。
ちなみにこの顔の大きな人は神様のようです。
台詞も独特で、これは翻訳の方がちゃんと訳したのか、外国の方がテキトーに訳した賜物なのか判断に迷います。下の画像の文章はちゃんと翻訳したっぽいんだよなぁ。「未来から来た古代ドイツのゲーム」ってワードがパワー過ぎるけど。
下の画像はチュートリアルのシーンです。これなんて五七五になってるし。
「よくやった これで死ねるな 何度でも」
なにこれワザと?たまたま?「理解したらYを押すのだ」も良い味出してるわ。
下の画像はボス戦の時に出てきたものですが、完全に日本語間違えてるのよね。やっぱりテキトーに訳されたのかな。って日曜日も仕事してちゃ駄目なのかよドイツ人。
デザインや世界観や台詞回し、私は好きです、はい。
ただ無駄にグロいので苦手な人は注意しましょう。
なんでキリスト教圏の方々はこういうグロが好きなのでしょうか。
サウンド
ミスろうがクリアしようがBGM垂れ流しです。あまり記憶に残ってないので邪魔にはならないけど印象に残らない良い感じのBGMだったようです。
SEも敵に当たった音が良い感じでした。ただ敵に当たらずミスっても良い感じのSEなので勘違いした事が多々ありました。
リプレイ性
各ステージの条件をクリアすると称号が得られたようですがかなり難しいものばかりで興味が湧きませんでした。やり込み要素はあるっちゃあるけど私はやる気になれませんでした。
クリア後に何か付け足されてるので何かあるのでしょうがプレイしてないので分かりません。
感想
とにもかくにもスピアを投げる微妙な角度ですべてが決まる自機固定の2D横画面固定シューティングゲームです。方向キーやボタンを押すタイミングでミスったりするのではなく、ほぼ角度の微調整のミスで失敗することばかりなので、プレイしているうちに上達してる、なんてことはありません。運良く連続して敵にスピアが当たったときにステージクリアできた、ってだけの繰り返しでした。
そこに面白さを見出せるのかどうか。私には見出せませんでした。
先に進むごとにギミックが増えていくのは当たり前ですが、そのギミックが敵が見なかったり先が見えなかったり左右の操作が逆になってみたり上下まで逆になってみたりと安直すぎて失笑レベルです。もっと考え抜けよ、と素人ながら怒りを覚えました。
さらに鬼仕様なのが、投げたスピアが3回連続で敵に当たらないミスをすると一定時間自機の操作が出来なくなるんです。その間にも敵は近づいてきますので、実質その時点でやられるのが確定となります。お陰でさらに難易度が上昇しております。
デザインや世界観等々私には刺さったので、ゲーム内容的に単純にイライラするだけになってしまってるのは非常に残念でなりません。
評価
デザインも尖がってるしゲーム内容的にもオリジナリティ溢れる佳作だけれども、普通の難しいではない別方向の難易度なのでオススメ出来ません。イライラ棒系が好きな人がこの世に存在するのか分かりませんがそういった方は是非検討してみて下さい。本当にイライラしますから。
良い点
・オリジナリティ
・尖がったセンス
悪い点
・イライラする
・別方向の高難易度
評価
4/10
クリアした証拠を貼っておきます。画面にデカデカと「ジ・エンド」と出たときの脱力感は忘れません。