子供が生まれてから世界が変わりました。
世の中ってこういう風に出来ていたのか、とやっと理解できるスタートラインに立てた気がしました。今までの言動が恥ずかしくなりました。
そして、子供が犠牲になった事件事故に敏感に反応するようになりました。
子供が犠牲になるのは本当に胸が苦しくなります。
そして、思い出すんです。
思い出すのは、鹿沼市内で起きたこの事故です。
2011年4月18日に栃木県鹿沼市樅山町(もみやままち)でてんかん患者の男がクレーン車を運転中、てんかんの発作が起きたのが原因で発生した交通事故。
当時、仕事中に同僚からこの事件を聞きました。
「(国道)293(号線)でクレーン車が小学生の列に突っ込んだらしい」
聞いた瞬間、うまく理解できなくて、そのうち目が回りだして、吐き気を催しました。身内に起きた出来事ではないのに、あそこまでダメージを受けたのは初めてでした。結局吐けずに、ふらふらになりながら仕事をしましたが、油断すると涙が出てきて、感情をうまくコントロール出来ませんでした。
もうあれから8年経ったんですね。
とある通勤中、やけにパトカーとすれ違うな、国道293号線の交差点に警察官も保護者も多いな、歩道橋の上にテレビカメラで撮影してるな、と途中で気が付きました。そうか、今日が事故の起きた日だったか、と。4月18日でした。
2011年4月18日午前7時45分ごろ、国道293号にて集団登校中だった児童の列(約20 - 30人)に10トンクレーン車(ラフテレーンクレーン)が突っ込み、直後に民家の垣根と作業小屋の一部を破壊して停車した。児童のうち6人がはねられ全員が死亡した。
小学6年生だった被害者の同級生は、昨年高校を卒業しました。
そして、6人を殺した彼は、今刑期を終えて出てきたのでしょうね。
2011年12月19日に、自動車運転過失致死罪で懲役7年の実刑判決を言い渡した。翌年1月5日までに控訴せず刑が確定した。
鹿沼市民として、この事故は一生忘れません。