遠い昔に若者では無くなった私にとっては、イオンは今でもジャスコなんです。
旧ジャスコグループが「イオングループ」に変わったのは、平成元年、1989年のことでした。この時代に生まれ育った30代以下の世代は、物心ついたときからイオンがありました。
そんな前からイオンになってたのか!気が付かないでずっとジャスコって呼んでたよ、って今でも知っててジャスコって呼んでるけど。お陰で小学生の我が子もジャスコって呼ぶもんで、同級生から「ジャスコって何?」と聞かれたらしいです。ごめんな我が子よ。
鹿沼にイオンはありません。過去にジャスコはありました。下の画像は「鹿沼市普及版かぬまの歴史」に掲載されていたものです。
ジャスコの看板!懐かしい!!
栃木県民なら(特に南部)とりせんもご存知でしょう。サイギンは埼玉銀行でしょうね。いまじゃりそな銀行ですか。叶屋は鹿沼市民なら知ってるはずです。
ちなみに宇都宮市にもありません。昔はあったんですけどね、環状線沿いに。今はヤマダ電器になってます。
ですので鹿沼からイオンに行くには、栃木か今市に行かなければなりません。壬生にもあるけどあれはただのスーパーだもんな。
私としては佐野ぐらい大きいイオンが好きなんですけどね。そういえば映画を見るためだけに羽生にも行ったっけなぁ。いつかは行きたいレイクタウン。
なぜ私の愛するジャスコ、じゃなくてイオンが宇都宮もしくは鹿沼にないのか?
福田屋の存在が大きいのかな?宇都宮と上三川の境に出来たインターパークなる地に福田屋がショッピングモールを作ったのがなぁ。これのお陰でイオンが周辺に作れないのかと思われます。
って福田屋に負けるなよイオン!お前全国区だろ!日本一だろ!頑張って宇都宮か鹿沼に作ってくれよ!!
んで。
冒頭で紹介した記事ですが、一見強引な論法に見えますが、読んでみるとなるほどと思える箇所が多々ございました。
彼ら(若者)が重視する2つのキーワードが浮かび上がったのです。1つが「コスパ(コストパフォーマンス)」、もう1つが「自己責任」でした。
自己責任は昔から身に付いていたというか基本的に他人を信じない性格なので団塊ジュニアの私でも所有しているスキルなのですが、この「コスパ」意識がありませんでした。本当につい最近ですもの、身に付いたのが。
タバコは格好付けで吸い始めました。酒は大人の嗜みだと認識してました。車はステータスだと思ってました。
これ、今の時代だとすべからくコストパフォーマンスが悪いんです。
タバコは体に悪い。酒は何かとお金がかかる。車は走ればいい。
今の時代、車を購入する際に最初にチェックする項目は燃費だそうです。「嘘だろ?!俺はまず排気量だぜ!馬力だぜ!FFとかATとか女子供が乗る車だろ!」って本気で数年前まで思ってました。ああ、もっと若者に学んでいれば良かったわ。
シニア世代のこの意見も、今の私にも何だか分かってしまうんです。
普段あまり若い人と接する機会がないけれど、イオンのベンチで本を読みながら座っていると、若い人たちが元気に行き交う様子を肌で感じられる。だからイオンが好き。人ごみのざわざわした空気を胸に吸い込むことで、安らぎを覚えるそうです。
家に居てもつまらないし、年寄りばかりの場所に行っても飽きてしまう。そんなとき、多くの人が行き来する場所にのんびり座ってるだけでも楽しい気持ちになるかもしれません。それは昔は公園だったのかもしれませんが、どこにでも大きな公園がある訳ではありませんし、天候に左右されますからね。そう考えると、老後はイオンの近くに住みたいって気持ちが本当によくわかるんです。なんでも揃ってるしね。
イオンのそばで暮らしたい、そんな20代、30代の若者が親になっていくにつれ、ますます人々の営みがイオンに集中するという現象は進んでいくのかもしれません。全世代が「イオン」に集まり、日本全体が等身大の「イオン化」していく。
でもそれって、悪いことではない気がします。人口減少で国内の経済成長が難しい日本にあって、イオンはこれまで以上に「われわれの味方」でいてくれると思うからです。
すごい!日本イオン化計画!
そんな訳で、私も老後はジャスコじゃなくてイオンモールで一日を過ごしたいのです。できれば車で行くのではなく徒歩で。鹿沼もしくは宇都宮郊外に大きなイオンモールが出来た暁には、私は嫁さんとそこに移住しますのでよろしくお願いいたします。
そのためにお金貯めておかないとね!ジャスコ移住貯金。
過去にもジャスコの事を書いてました。
あ、ジャスコじゃねーや、イオンだった。
ちなみに今、ジャスコって自由に使えるワードなんだそうです。このラノベで知りました。
この作品のあとがきに、使用許可を得ようと電話で問い合わせをしたことが書いてありまして、イオンとしては「ジャスコ」って捨てた名前なんだそうです。そのエピソードが一番面白かったです、って失礼なことを書いて終わりにしたいと思います。