鹿沼の隅っちょから

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「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

ナイツ&マジック10 天酒之瓢

 大好きなシリーズが人気になったりアニメ化するのは嬉しいのですが、続きが中々出てこなかったりクオリティが下がったりすることが多々発生しており、それはそれで悲しかったりするのですが、例に漏れずこのシリーズもそんな顛末に陥っていたことをこの巻を読んで実感しました。ああ、貴方もですが。

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第10弾の舞台は、空に浮かぶ広大な大地。噂に導かれ冒険心からやって来たエムリスとアーキッドは、辿り着くなり争いに巻き込まれてしまいます。

混迷を深める空飛ぶ大地に、彼が現れます。 銀の光に蒼き刃。新婚旅行中の銀鳳騎士団団長、エルネスティ・エチェバルリアが。空飛ぶ大地の戦いは活発化してゆきます。空には史上最強の対飛空船戦闘艦である飛竜戦艦。大地からは絶えたはずの超巨大魔獣、竜の姿が現れます。

人とハルピュイア、飛竜と魔獣。大地の支配者の座を巡り激戦が繰り広げられる中、エルネスティの眼前に思いもよらぬ因縁が現れます。「できるならばあなたとは戦いたくなかったですが……。勝つか負けるか。トイボックスマーク2、最期まで全て魅せて差し上げなさい!」戦いの決着へと向けて、覚悟を乗せた蒼き騎士が空を翔ける――!

ナイツ&マジック 10 (ヒーロー文庫)

ナイツ&マジック 10 (ヒーロー文庫)

 

まず、前作から2年も掛かってることに驚きです。そしてそれにも関わらずこの程度の内容なのかとガッカリです。

「割とよくある若干変化球な異世界転生もの」の中でもロボットに特化してる部分がこの作品の最大の特徴であり、主人公の俺ツエーが物理ではなく知識にも及んでるところも独特で楽しんでおりました。アニメも横手さんのお陰で実に丁寧に扱われていた印象です。

しかし、ここがピークだったのでしょうね。惰性で書き続けているとしか思えない展開が続くようになってると、なんとなく感じてはおりました。

やはり作者に多額の収入が入ってくるからモチベーションが下がってしまうのでしょうかね。多くの作品がアニメ化した後に刊行ペースが鈍り、作品自体も劣化してしまうのは。シリーズが長く続くとマンネリ化してしまう弊害もあるとは思うのですが、一ファンからすると残念でなりません。

 

帯に書いてある「あたなとは戦いたくなかった」でどんな敵が出てくるのかと思ったらつい最近戦ったお方でした。普通に敵だった方じゃん。何この含みのある様な書き方。ここらへんって担当編集者が作るんですかね?邪魔でしかないわ。

展開も今一つというか同じだし、続きも別に気にならないのだけれども、それでも買ってしまうんだよなぁ俺。2年でも5年でも待ちますので、書き続けて下さい。