鹿沼の隅っちょから

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江戸時代の下半身事情 永井義男

大きな歴史的出来事は知ってるけど、当時の庶民の生活ってどうなの?って疑問からなぜかこの本を購入したのですが、想像以上に面白く一気に読み切ってしまいました。

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この永井義男さん、本物の研究家なので扱ってるものが下半身事情でも硬派です、非常に硬派なんです。

なので時より、今無駄に評価されてる江戸時代のリサイクルシステムだの長屋での生活をコミュニケーションが深かっただの持ち上げている風潮をバッサバッサ切っていきます。

永井さん、このあの風潮が本当に気に入らないんだな、と感じまくれます。

 

実際、よく考えたら当たり前ですよね。

江戸のリサイクルシステムって単純に物価が高くお金が無いんだから嫌々そうなったってだけだし。

長屋だって板一枚の壁で他人の家なんだからプライバシーもへったくれもない訳だし。

日本家屋での性行為だって、ふすま一枚で両親が寝てたりしてる部屋で致す訳でそりゃあ大変なのですが、長屋なんて言ったら板一枚で隣の家、障子紙一枚で外な訳で、もっと大変なのは簡単に想像できますよね。

この本にその辺の事情を踏まえたうえでの面白ネタが書かれています。

 

裏路地の豆腐屋夫婦は毎日のように朝に性交しており、それをのぞきにくる人がぞろぞろと集まりだしたころ、近くに住む浪人が来て

「こんな大勢でなにしてる?」

「いや、ちょっと見たいものがございまして・・・」

「ああ・・、もうそれさっき終わったよ」

 

所謂フーゾク店がたくさんあったようですが、そこで働いてる女性はほぼ性病持ち、なんてそりゃそうですよね、当時の衛生状況を考えたら。

堕胎だの人身売買だの裁きだの、正直現代の私から見れば羨ましいところなんて一つもありませんでした。

そんな過酷な状況の中、それでも生きていく力強さは感じましたが。

 

エッチな話がいっぱい掲載されているというより、当時の事情が書かれている文献を紹介する形なので、より身近に約200年前の日本の状況がわかります。

たった200年ですので、環境は全く違いますが、やってる事は全然変わってません。

武士だろうが坊さんだろうがフーゾクに通う江戸時代。

なんだ、今と変わらないんだな、と思いました。