浦沢直樹は短編だけ書いてればいいと思うんです。本当に、心の底からそう思うんです。
彼の作品である「マスターキートン」は間違いなく名作です。私の大好きなマンガの一つです。
ヤワラもハッピーも、まあいいでしょう。
しかし、モンスター、20世紀少年、おめーはダメだ。
典型的な「広げた風呂敷畳めない」作者です。これが少年ジャンプの作者ならいいのですが、青年誌メインで、しかもこの人偉そうに語るからまた質が悪い。
完全に駄目な作家です。なのに生き残ってるのは風呂敷を広げてる途中の面白さが半端ないからだと思います。しかし、もう駄目でしょうね、この人の信用は地に落ちたようです。私はモンスターで完全に落ちてましたが。20世紀少年も購入しましたが。
この風呂敷理論、「デビルマン」を題材によく語られますよね。私個人としては綺麗に畳めてると思うのですが。
逆に「寄生獣」は綺麗すぎて物足りませんでした。いや、綺麗なんだけど、なんかこじんまりとまとめちゃったなぁって。
私個人として一番ひどかったのは「なるたる」ですね。あんなひどいラスト見たことが無い。ある意味伝説。もしかするとわざとやった気がしないでもありません、鬼頭さんだし。
ここらへんはやはり「サルでも書けるマンガ教室」を読むのが一番ですよね。あれ、あまり評価されてない気がするのですが、あの当時を考えるととんでもない作品なんだよなぁって思います。「強さのインフレ理論」とか、いわゆるマンガあるあるを丁寧に説明してくれてたんだよなぁ、って。
そんな訳で、浦沢さん、大人しく短編を書いていてください。本当にお願いいたします。