マンガのカテゴリーが少なかったので、今回は私の大好きなマンガ作品について紹介いたします。
実は私、週刊少年ジャンプからヤングサンデーヤングマガジンスピリッツと漫画雑誌を定期購読して貪りまくっていたのですが、「本当に好きなマンガ作品は何?」と聞かれたら困ってしまいます。
本やゲームと違い、マンガに関しては「なんかすげぇ!」と驚く事が少ないからだと思うのです。新しい試みとか、もうマンガの世界では殆どやり切ってるし。
そして、仮に凄い事やってても、私が気が付かないのだと思います。
例えばマンガ「この世界の片隅に」で行われている数々の仕掛けを、私は何一つ気が付きませんでした。
言われて初めて「ああ!」ってわかった事ばかりです。
この2巻冒頭にある義理の姉が着てる着物、小姑っていっぱい書いてあるのですが、私は指摘されるまで全く気が付きませんでした。
そんな鈍感な私ですが、そんな私でも好きだと大好きだと胸を張って言える作品がございます。浦沢直樹の『マスターキートン』です。
『MASTERキートン』(マスターキートン)は浦沢直樹・勝鹿北星・長崎尚志脚本[1]、浦沢直樹作画による漫画。1988年から1994年にかけて小学館『ビッグコミックオリジナル』に連載された。単行本はビッグコミックスから全18巻。のちにアニメ化もされている。
大学非常勤講師で保険会社の調査員で元英国特殊部隊出身の主人公が、毎回事件に絡まれたりするこの作品。
世界史好きにはたまらない作品ですし、その時の世界情勢もわかるし、何より面白いんだから言うことありません。
世界史好きでも現代史って私はあまり詳しくないのですが、作中の世界情勢に関しましては殆ど知らなかったことだらけで驚きの連続でした。
例えばフォークランド紛争とか記憶が朧気でした。たしか今の英国皇太子が戦争に参加してた気がする、あれ?チャールズだっけ?誰だっけ?って調べたら第二王子でした、チャールズ皇太子に弟がいたんですね。んでこの後マラドーナが活躍したワールドカップスペイン大会なんだよね。
あとIRA関係の回は、イギリスでテロが起こってるんだぐらいしか記憶がなかった私にとっては強烈でした。
これほど絶賛している『MASTERキートン』ですが、元々は普通に好きな作品でしかなかったんです。しかし、とある回を読んで完全に心を奪われてしまいました。
その回とは「真実の町」という、シリーズ後半にあった1話完結のお話です。
ここで語るとネタバレになるで触れませんが、私は、最後のとあるシーンで、感動する登場人物以上に感動し号泣し胸が苦しくなって切なくて震えました。
あの時のあの登場人物の顔の表情が忘れられません、あれで私でも作者の浦沢直樹が素晴らしいマンガ家であることがわかりました。
未読の方、是非読んでみてください。世界史好きの方、絶対に読んでください。私たちの知らないイギリスが、ヨーロッパが、世界がそこにあります。

MASTERキートン 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: 浦沢直樹,勝鹿北星,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/08/30
- メディア: コミック
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