鹿沼の隅っちょから

鹿沼の隅っちょから

「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

栃木県立美術館「よむ あむ うつす 勝城蒼鳳―人間国宝に訊く竹の道」にて何だか分からないけど宇宙を感じる

栃木県立美術館の友の会員である私。年4回入館料が無料になるので新しい企画展の度に訪れているのですが、今回の企画展は竹を使った籠を作る勝城蒼鳳なる方。正直知らない人だしそもそも竹で編んだ籠にも興味がありませんでしたが、無料になるしまあ行ってみるかぁと軽い気持ちだったのですが、やはり本物を見ると違いますね、展示されている作品一つ一つに見入ってしまいました。

www.artagenda.jp

youtu.be

勝城蒼鳳 - Wikipedia

勝城 蒼鳳(かつしろ そうほう、1934年2月23日 - 2023年1月28日)は、日本の竹工芸家重要無形文化財保持者(人間国宝)。本名は、勝城 一二(いちじ)。

この方、人間国宝でした。陶芸に人間国宝がいらっしゃることは知っていたのですが、竹工芸にもいらっしゃったんですね。しかも栃木県出身者でいらっしゃるとは!知らなかったなぁ。

調べたら動画がありましたので是非ご覧になって欲しいです。

youtu.be

youtu.be

 

最初に見た時、これ数学かも、と思いました。計算しつくされた世界なんだろうと。最終形を思い描き、それに向かっていく設計図を書いて、それにそって編んでいくものだと。

なんだか宇宙だなぁ、と思いながら作品を一つ一つ見入っていたら、出口付近に勝城さんのドキュメンタリー映像が流れておりまして、その中で彼の口から

「設計図は無い」

「編みながらどういう形にするのか考える」

等々思ってたのと全然違う言葉が出てきてました。

え?これを設計図無しで編んでるの?最終形を考えないで作り始めるの?

頭の中だけでフィーリングで作ってると知り、ああ、こちらの方が宇宙だわ、と自分でもよく分からない感想が浮かびました。

そして気が付いたらさらに感動してしまい、栃木県立美術館にて初めてカタログを購入してしまいました。ここで買っておかないと後々後悔する未来が見えちゃったんですよね。

画像で見ても凄いわこれ。

これ宇宙感じません?

チケット貼っておきます。

 

全く知らない世界、そして興味も湧かなかったにもかかわらず、本物を見ると何かしらを受け取ることが出来るんだと再認識いたしました。それはどんなものでもと言う訳では無く、たまたまこの竹細工、そして勝城蒼鳳から生まれた作品だからかもしれませんが。

ちなみにこれらを制作するのに半年から一年掛かるんですよ。凄くないですか?軽い気持ちで竹工芸の作品を購入しようとしたら驚くほど高くて断念しました。そりゃ高いわな。

 

ポストカードを買わずにカタログを購入したので今回は無しです。

が、常設展の展示作品が多少変わったからなのか、今まで無かったポストカードがあったので購入いたしました。

五百城文哉 百花百草図

橋本邦助 秋の花

 

栃木県立美術館の友の会に入会して本当に良かったです。私の知らない世界の入り口になってくれてます。今では全く興味が湧かない企画展を心待ちにしている私が居ます。