以前触れた「キミラノ」ですが、その時に「レーベルを横断って全部角川じゃねーか」なんて書きましたが、今一つどういう経緯でライトノベル業界が角川に牛耳られつつあるのか知りませんでした。
何となく調べたらわかりやすく説明していたサイトがございましたので紹介いたします。
知らなかったことだらけで驚いております。
そもそも富士見書房が角川書店の子会社だったことに驚いております。
メディアワークスは角川弟が立ち上げた会社だったのですね、完全に忘れてました。兄の逮捕は覚えていたのですが。
ファミ通文庫が角川に買収されたのかと思っていたら、エンターブレインどころかアスキーごと吸収していたのですね、俺の知ってたアスキーって会社はもう無くなっていた!知りませんでした。
メディアファクトリーがリクルートだったことも知りませんでした。
メディアワークス文庫の成功が生き残る道を示してくれましたが、お陰でライトノベルの存在意義どころか定義まで吹っ飛ばしてくれました。集英社が決行した「名作でも漫画家が書いた表紙にすればラノベっぽくなって売れるんじゃね?」作戦が大成功して以降、どの出版社も表紙がアニメ絵に侵食されていきましたね。
そもそも内容的にも、昔読んだ浅田次郎作品が今思い返すと「ライトノベルっぽいな」と思ったり。赤川次郎に至っては完全にライトノベルだと思ったり。当時はその概念さえ無かったのですが、今になるとあれもそれもライトノベルじゃね?と思い当たる作品がちらほらと。
そして今、普通の作品のラノベ化が進み、同時にラノベ作品の普通化が進んでおります。テレビ業界で言うところの「ワイドショーのニュース化、ニュースのワイドショー化」と同じような現象が起きております。これが悪いことなのか良いことなのか、私にはわかりません。
私は角川という会社が好きではありませんが(主に春樹のせい)、ライトノベルという朧げな存在が生き残るためにも、この業界再編の流れは致し方が無いと思っております。どんな業界も、統廃合を繰り返していくものです。
蛇足として私が最初に読んだライトノベルを紹介いたします。
今思えば一発目からクトゥルフ神話だったんだな。そして角川だったわ。しかしまあ、濃いものから手を出したんだなぁ。次がイースだしな。