ニンテンドースイッチのゲーム「魔女と勇者」は一見アクションゲームのように見えてタワーディフェンスでRPG要素もあって500円にしては楽しめるのだけれどもラスボスで根こそぎ駄目にしてる勿体ない作品だったよ。
配信日 2019年3月21日
メーカー フライハイワークス
ジャンル タワーディフェンス
価格 500円
3DSやSteamに配信されていたもののニンテンドースイッチに移植した作品です。私はスイッチ版が初めてのプレイとなります。
真ん中に石化された魔女がいてこれを守るのがルールの、典型的なタワーディフェンスゲームです。アイテムを集めると魔女の石化が解けて強力な魔法が発動できます。経験値を稼ぐとレベルが上がります。お金で武器や防具や魔法が強くなります。
基本的に何回も同じステージをクリアすることによってLVを上げたり武器や防具をパワーアップしたりして先に進める難易度設定でした。経験値稼ぎもRPGの醍醐味だと考えてる人には良いのですが、そうではない人には同じ作業の繰り返しなのでマイナス要素かもしれません。私は強くなってる実感があって楽しかったですが。
魔女の魔法発動や「せいけんのちから」からの劣勢を引っ繰り返す仕掛けも楽しいですね。
最初は1方向しか発射されなかった炎の魔法も、LVが上がると5方向まで増えます。お陰で風の魔法は必要ありませんでした。
全体マップですが、ステージ選択やショップ選択、さらにはラスボスまでの道のり等、うまくまとまって表示されていると思います。ステージセレクトも下の画面をスクロールすることによって選択できます。ステータスも表示されてるし、こういうUIの良さって地味ですが非常に重要だと思っております。そしてこの作品はすべてにおいて優れていると感じました。
ちなみになぜこのステージをスクショしたのかといいますと、最初に苦労したステージだからです。
このサメの移動速度が速いんだよ!
右のサソリに比べると倍以上速いんです。
ちなみに左の海には問題なく入れちゃいます。画面はあくまで背景であり、移動制限はありません。
画面全体を見ながらどの順番で敵を倒すのか、たからばこを開けるべきなのか、魔法発動アイテムの「ち」をいつ魔女に渡すのか、たまに出る体力回復アイテムをいつ取るのか、「せいけんのちから」はどのぐらいで発動できるのか、様々な要素を予測して考えながら行動しなければなりません。それが楽しいんですけどね。
やられても経験値とお金は半分入手できますし、どうしてもクリアできない場合は前のステージに戻って経験値稼ぎ&お金稼ぎしてごり押しすればいいですし。って私はほとんどすべてのステージをごり押ししました。
上級者になると敵や宝箱とぶつかったときに発生するノックバックを利用して移動時間を短縮するそうです。凄いな上級者!
500円の割には遊べるじゃん!と楽しんでいた私なのですが、最後に強烈な壁が立ちはだかりやがりました。「ラスボス」です。
触るとダメージを喰らう毒を避けながらラスボスのメデューサを攻撃してます。この辺までは本当に楽しかった。
が。
炎連続攻撃あたりでイライラが募ってきました。
一周で一撃しか与えられないんですよ。そのぐらい隙が無い。自分のHPを削りながらも50~60周したところで今度はテレポートしながら炎を3発発射するモードに移行します。これが本当に無理でして。全く隙が無いんですよ。攻撃が当たらないし。
完全に挫折しました。そしてネットで攻略法を探しました。
3DSではLRボタンでメデューサの目を動かせるそうです。これで攻撃が明後日の方向に飛んでいくので倒せるようです。そしてこの技を知らないと絶対に倒せないそうです。
なんだそれ!そんなのノーヒントでわかる訳ないじゃん!
ここまで築き上げたこの作品に対する評価が一気に崩れました。
とりあえず倒してクリアして感想を書こう、と思いながらラスボス戦に挑んだのですが、
LボタンだろうがRボタンだろうがZLもZRも効かないんですけど!どのボタン押しても俺を目掛けて炎を出してくるんですけど!!
最終的には、とある方法でメデューサの目を動かすやり方を入手しました。ニンテンドースイッチならではの仕掛けでした。いや、そうでもないか。
自機を目掛けてこないので楽勝でした。嘘です。そんなことありませんでした。
まさか炎の後にレーザー攻撃があるなんて!しかもこれが反射して画面を埋め尽くすんだよ!しかもメデューサはテレポートしながらレーザーを打ちまくるんだぜ?
勇者のHPが!絶体絶命!!
メデューサの目を動かす操作をしないと絶対にクリアできません。操作してもかなりの難易度です。俺がやってたゲームはタワーディフェンスだったんじゃなかったのか?いつのまに苦手な弾幕シューティングゲームをプレイしてたんだろうか?と思っちまいました。
一応クリアした証拠画像を貼っておきます。よくメデューサを倒せたわ。
タワーディフェンスゲームとしては良く出来ております。難易度のさじ加減も私は好みでした。自分が強くなってるのも感じられるし、戦略性も高いし、魔法や「せいけんのちから」での窮地からの逆転も楽しいし、本当に素晴らしい作品でした。
ラスボス戦以外はな!!
ノーヒントの特殊操作をしないと絶対に倒せない仕様は、私としては擁護できません。これ、隠す必要あるのでしょうか?それともどこかでヒントがあったの?見逃したの?どちらにせよ、私は弾幕シューティングゲームをやりたい訳じゃないので、やはりこのラスボス戦は気に入りません。
ネタバレで怒られるかもしれませんが書いておきます。メデューサの目を操作するのはRスティックです。この作品はこれを知った上でプレイするのが前提だと思います。そして、そういう作品を私は評価できません。
楽しかったのに、本当に残念です。
・良い点
良く出来たタワーディフェンス
・悪い点
ラスボスの仕様
・評価
1/10
ネット上にニンテンドースイッチ版でのラスボスの倒し方が広まることを願います。