何がきっかけだったのか忘れてしまいましたが、今更マンガ「ちーちゃんはちょっと足りない」を購入し、本日読み終わりました。
前半のギャグテイストは何だったのだろう。
中学生で九九が怪しかったり言動がおかしかったり、ギャグなんだろうけど、その段階で軽く気持ち悪くなっていたのだけれども、それは私の感受性というか間違った解釈というか感情移入というか、そういうことにして受け流しました。
基本ギャグマンガなんだと思います、思いました。
が。
中盤の小さな事件をきっかけに、私は眩暈と吐き気に苛まされました。
読むのを途中でやめようと思ったのですが、ここで辞めたら二度と続きを読もうと思わないだろうと、一気に読み切りました。
読後の感想は、しんどい、でした。
私は真面目系クズです。
主人公はちーちゃんではなくその友達のナツです。
ナツも真面目系クズです。
だから、彼女の言葉も行動も思考も全部わかるんです、わかるから辛いんです。
んじゃどうしたら良かったのか?ナツにはわかりませんでした、そして読んでる私にもわかりませんでした。
いや、知ってるんです、できないだけで。
前半のシーンでナツのテストの点数が悪かった描写がありましたが、あの段階ですでに私は気分が悪くなっておりました、あれは典型的な真面目系クズの描写です。
不良やヤンキーや問題児と違い真面目に授業を受けているのに、そいつらよりもテストの点数悪いんだぜ?お前なにやってるんだ?って思われますよね、本人も思ってました、見た目や行動が真面目なだけで、中身はクズでクソでした。
そして、学生時代はテストの点数とかそのぐらいでしか表面化しませんが、大人になると周りも気づくし、自分でも悲しいぐらい自覚してきます。
どうしたらいいのか?知ってるよ、ただ勇気や努力や経験や、そういういろいろなものが圧倒的に足りないんだ。
ちーちゃんは、ちょっとだけ足りないんだ。
ナツは、圧倒的に足りないんだ。
そして私はナツと同じなんだ。
嫌でも自分が真面目系クズであることを改めて認識させられました。
逃げちゃダメなんですけどね、逃げちゃうんです。
逃げた分だけ、取り返すのにそうとうな労力が必要になるんです。
だからさらに逃げるんです。
ナツは、ちーちゃんがそばにいてくれることで安心を得ます。
ずっと友達であることを確認しておりましたが、ちょっとだけ足りないちーちゃんに、近い将来捨てられます。
あれがハッピーエンド?何を言ってるんだ?
気になった方は読んでみてください、私はおススメしません。