DVDBOXを購入するぐらい宮藤官九郎脚本の作品が大好きです。
そんな私にとって今日は非常に待ち遠しい日でした。宮藤官九郎がNHKで、しかも朝ドラの脚本を書くこと自体驚いていたのに、とうとう大河ドラマですよ!大河!!
しかも戦国武将でも歴史上の有名人でもない、オリンピックを軸とした話って攻めすぎでしょう!どう考えても非難されるの間違いないのに!
大河ドラマでも現代というか昭和を舞台にした作品もあったのですが、新しいことをするのに恐怖を感じていたのでしょうか、実に33年ぶりだそうです。
ってその33年前の大河ドラマ、見ていた記憶があります。「いのち」、脚本が橋田寿賀子で主役は三田佳子です、あまり覚えてませんが。
大河ドラマを戦国武将だの維新の志士だの限定だと、もうネタ切れだと思うんですよね。この「いのち」の後に「独眼竜正宗」なのですが、当時の私は「こんな小物を扱うようになっちゃったのかぁ」と思ってました。今でこそ伊達政宗って全国区の知名度ですが、このドラマで人気になったイメージがあります。主役の渡辺謙が格好良かったのよねぇ。小十郎が西郷輝彦で違和感あったけど。
それから30年、そりゃあネタ切れしますわ。
明智光秀って。謀反の原因どうすんの?思いっきり憶測の推測のフィクションになっちゃうじゃん。別にいいけど。
そんなわけで「いだてん」1話を見ました。
宮藤官九郎作品とは思えないぐらい、1話目なのに面白かったです。これはかなり期待が出来ますね。
というのも、宮藤官九郎作品は基本的にスロースターターなんです。1話目が一番面白くないし、分かりにくいし、そもそも作品自体の「ノリ」を図りにくいので今一つ楽しめないんです。3話から5話あたりで見てる方がアジャストしていかなければならないんです。これがハードルが高いんですよね。万人受けしない要因です。
そしてそれこそが、好きな人は熱狂的に好きになる要因でもあるんです。
朝ドラ「あまちゃん」は奇跡的な作品でした。宮藤官九郎のこってりとした濃厚な「味」を、NHKというフィルターでうまく落とすところに落とせたんです。もしかすると、プロデューサーのお陰かもしれません。今回も「あまちゃん」と同じ訓覇圭なので期待しております。
あ、「ハゲタカ」も訓覇さんだったのか!今知ったわ!
この方のお陰で、多くの人が宮藤官九郎作品を見ることが出来るんだなぁ。ありがとうございます。個人的には下ネタばっかりのクドカンが好きなんですけどね。今でも「ぼくの魔法使い」が私の中で一番です。
いけない、興奮しすぎて横道にそれまくってますね私。
何が言いたいのかといいますと、1話が間違いなく一番面白くないし訳分からないし乗れないしぶっちゃけツマンナイんです。
そして、2話以降、加速度的に面白くなるんです。
あまりクドカン作品に慣れていない方。1話見て合わないと思った方。騙されたと思って4話までは見てください。それでも合わなかったら、残念ですが見ない方がいいと思います。それまでは、お願いですから視聴を続けてください。そして判断してください。絶対に1話だけで判断して欲しくないのです。お願いいたします。
私は、オープニングを見て泣きそうになってしまいました。
今の人はオリンピックって当たり前のように開催されて、当たり前のように参加するものだと思ってるでしょうね。
違うんですよ、それは本当につい最近の出来事なんですよ。平和の祭典なんかじゃないんです。平和の祭典を目指してたイベントなんです。世界の人達の夢なんです。世界中の人達が集まって、同じルールの下でスポーツで競い合う、そんなイベントを夢見て始まったのがきっかけなんです。
1話の時点で1909年。第一次世界大戦が1914年です。100年以上前に、すでに世界平和を願ってた人達がいたんです。そして、それは日本にも。オリンピックに出場して、そしてそのオリンピックを東京で開催したい。そう思ってた人達がいたんです。
国立競技場の観客席からパーンして満員の観客席が映ってるシーンがありました。あのシーンで私は何かが込み上げてきました。
1話の再放送もあると思います。
多くの人に見てもらいたい作品です。興味を持たれたら、是非4話までは継続して視聴してください。よろしくお願いいたします。
天狗倶楽部はちょっと飛ばしすぎでしょう!生田斗真にあれをやらせるか!最高です。
T.N.G!T.N.G!