鹿沼の隅っちょから

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Magic Scroll Tactics(マジックスクロールタクティクス) 感想

ニンテンドースイッチのゲーム「Magic Scroll Tactics(マジックスクロールタクティクス)」は横スクロールのシミュレーションRPGという有りそうで無かったジャンルの意欲作だけどいろいろ勿体ない作品だったよ!

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ec.nintendo.com

配信日 2018年10月25日

メーカー メディアスケープ

ジャンル シミュレーションRPG

価格 1,200円

www.youtube.com

シミュレーションRPGが大好物な私、コンセプトを聞いただけで購入決定しておりました。横スクロールのマップでシミュレーションRPGって果たしてゲームとして成立するのだろうか?期待と疑心も持って購入しプレイいたしました。

結論といたしましては、ちゃんとゲームとして成立すると断言いたします。横スクロールならではのギミックもあり、成立するどころか新しいジャンルとして確立すると思いました。ここにはまだ踏み荒らされていない道があると。

ではこの作品は面白いのか?と問われれば、勿体ない、と答えます。本当に、実にいろいろと勿体ないんです。

 

まずこの高低差の仕掛け。

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地面では弓の攻撃範囲はこんな感じなのですが、

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屋根に上ると範囲も飛距離も広がります。

さらに命中率やダメージ判定も有利に働きます。横スクロールならではの仕掛けだと思います。思いますが。

これをうまく生かせるようなMAPがあまりにも少なかったんです。全くこなせてない。作り込みが甘い。横スクロールを前面に出した作品なのに、それを生かすためのMAPが作れてないという勿体なさ。

この勿体なさが最後まで続きます。本当に勿体ない。

その弊害により、主人公+5体の召喚獣で戦うのですが敵寄りにいるキャラしか戦うことが出来ない事態が多々発生しました。渋滞が起こって後ろのキャラが前に出て来られなくて、一回も攻撃をすることなくクリアしたことが何回もございました。

特に防御力の高い鎧を着たキャラが、順番も遅いし移動マスの少ないしで、最初の頃は全く前に出ることが出来ずずっと「待機」ばかりしておりました。やっと前に出れても攻撃力が無さすぎ&槍の攻撃範囲が横1~2マスのみで扱いにくい、ってことで役に立ちませんでした。

もう少しMAPの作り込みが出来ていれば、もっともっと面白くなるのに!と思ってプレイしておりました。

 

敵のHPが大きいのも私は頂けませんでした。

好みもあるとは思うのですが、私はファイアーエムブレムの様にこちらの攻撃力から敵のHPを引いてこれだけ残るからあとはこいつにとどめを刺させて、みたいなタイプが好きなのです。この作品は敵のHPが700とか800とか大きいため、基本的に大雑把での対応しかできません。また当たる確率も高低差があると絶望的な数値になります。

そして意外と敵が硬い、というかこちらの攻撃力がHPに対して低すぎる。LVを上げてもあまり実感がわかない程度しか攻撃力が上がらない。一番上がったと実感できたのが、強い武器を装備した時だったりします。

しかし、その武器も問題でして。

 

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武器および装備や道具等は、この場所で購入できます。というか、この場所でしか購入できません。

マップはどんどん上の方に伸びていくのに、ここでしか購入できないんです。わざわざカーソルを下に移動させてここをクリックしないと購入できないんです。しかも、武器や装備等が強いものに更新されていくタイミングが、例えば各章をクリア後とか、そういう分かりやすいタイミングでは無いのです。毎回覗かないと分からないんです。

その癖、強い武器を手に入れないと先に進むことさえままならないんです。

 

経験値稼ぎをすれば何とか先に進めそうなのですが、その経験値稼ぎをする場所が通常のマップでは出来ません。1回クリアすると二度とそこでプレイできません。

フリープレイ可能の場所でしか経験値稼ぎが出来ないんです。

結果、同じマップを何回も何回もクリアする羽目になりました。

さらに。

 

スキルツリーが面白そうだと感じたのですが、この仕組みもまた面倒さを増長する仕組みがあります。

覚えたいスキルをクリックしても覚えません。ある程度戦闘しないと覚えないんです。

なんですぐに身に付くようにしなかったのか、私には全く理解が出来ません。お陰で、ただでさえ同じマップを何回もクリアしなければならないのに、さらにスキルを覚えるために同じマップをクリアしていかなければならない状況に陥ります。

もうね、終盤はかなりうんざりしながらプレイしておりました。

 

デスペナルティはありませんが、そのマップで得た経験値やアイテムは無くなります。クリアしないと手に入りません。詰まってしまったから経験値を稼ぐためにフリーマップを何回もプレイせざるを得ないのに、そこでもクリアできないと、あまり美味しくない経験値しか手に入らないフリーマップで稼がないといけないんです。

なんだこの苦行。

 

終盤になると敵の攻撃力がおかしなことになります。

大体一撃死。よくてもギリギリ耐えられる程度。

回復魔法でも全開できない。

死んだら復活させようにもMPが足りない。復活させてもHPが低い状態だからすぐに攻撃されて死ぬ。

攻撃が味方にも被弾するという鬼畜仕様。

 

召喚なるコマンドがあったのですが、別にキャラ増やしても恩恵無し。

種族とジョブが最初の設定以外使い物にならないからそもそも意味なし。

その最初に出てくる仲間も、ただのモンスターなのか会話ゼロ。

UIも不便。

 

と悪い所を羅列しましたが、光る部分もあるんです。

キャラデザや音楽はそこそこ良かったです。

海賊の姉ちゃんは格好がエロい。つかセリフが邪魔なんだけどどうやってもこのセリフを消した姿を見ることが出来ませんでした。

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このキャラは敵です。横乳がエロいですが、攻撃が凶悪過ぎてこの姿を見るだけで気分が悪くなります。

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クリアした証拠画像。

俺、よくクリア出来たな。

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大雑把な仕様のシミュレーションRPG

横スクロールだけどその特色を生かすことなく、UIやバランス等調整が非常に雑な残念な作品でした。

それでも。それでも私は光る部分がかなりあったと思っております。それをもっと上手く生かせば、この「横スクロールシミュレーションRPG」は絶対に面白くなります。

似た作品に「スチームワールドハイスト」がございます。

toriid.hatenablog.com

こちらは横スクロールXCOMですが、マジックスクロールタクティクスと舞台設定が違うだけかもしれません。

こちらはマップを宇宙船内にしたため、常に高低差があるマップを作りやすく、銃による攻撃の為「自分で狙いを付けて攻撃する」というフィルターを通すことにより攻撃範囲が広いけどその距離間による恩恵はある、という素晴らしいバランスになっております。

マジックスクロールタクティクスにこのような「あと一味」が加われば、このゲームシステムは化けます。絶対に面白くなります。

私個人としては、そもそも「タクティクス」と名乗ってるのに全然「タクティクス」じゃなくて、ごり押しと運要素でクリアする仕様が残念です。

それでも、もう一度この「横スクロールシミュレーションRPG」にチャレンジして欲しいと思っております。あと少し、あと少しでこの作品は面白くなるんです。

 

私はこの作品をオススメしません。

Steamでは評価がそこそこ良いですし、スイッチでプレイした方にも評価が良いようです。しかし、私としてはオススメ出来ません。

これを購入するなら、是非スチームワールドヘイストを購入してください。

 

・良い点

 横スクロールシミュレーションRPGという挑戦

・悪い点

 それをうまく行かせてない勿体なさ

・評価

 2/10

私は金子勇を忘れない

私はWinnyを作った彼を忘れない。

そして今でも京都府警でかれの逮捕を決断した責任者を恨んでおります。

wired.jp

彼の逮捕がどれほどの損失を生んだのか。今でも悔しくて仕方がありません。

ツールを悪用した人物ではなく、ツールをつくったプログラマーに「悪意があった」とするのは過剰かつ不当な対応だ。そもそもWinny自体は合法なファイルも共有できる。いまでいえば、YouTube著作権違反の動画がアップされるたびに、YouTubeの経営者が投獄されるようなものである。

当時もこの逮捕の意味が分からず、違法なものを上げた奴が逮捕じゃなくてそのツールを作った人が逮捕っておかしいだろ!と憤っておりました。

「裁判の費用を有志で募ったのですが、3週間で1,600万円が集まりました。いまでいうクラウドファンディングですよ。金子さんが、みんなに愛されていた証拠です」

私もお金があれば払ってました。これで有罪になったら法治国家として間違った方向に行ってしまうと。

 

とか偉そうな事を書いていますが、私は彼もこの事件も忘れていたんです。

彼が亡くなったニュースが流れたときに思い出した程度です。

それでも、こうやって取り上げられた時ぐらい、少しでもこの事件を知る人が増えてほしいと思い、見つけてはここに書こうと思っております。

 

今彼が生きていたら、逮捕が無かったら、世界はどうなっていたんだろうと思うと、やはり悔しくて仕方がありません。

ホロハラは本当に問題になる可能性があると思ってるのは私だけでしょうか

この話題、昔何かで見たよなぁと記憶に引っかかりました。

kyoko-np.net

虚構新聞のネタとしては、どちらかというと本当にありそうな気がしたのは私だけでしょうか。

おそらくその要因の一つは、私の中にこの感情があったからかもしれません。そして、これに気が付かせてくれた何かがあったんです。思い出しました。

京極夏彦の「ルー=ガルー」です。

ルー=ガルー 忌避すべき狼 - Wikipedia

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/510SNRPRBZL.jpg

あの京極夏彦がSFを書いた!ってことで読んでみたけどなんか普通だったのであまり記憶に残ってないのですが、それでも脳内のこびり付いていたいくつかの記憶の中に、

「占いの類は根拠が乏しくハラスメントに当たるので、テレビ雑誌等での扱いが禁止になった」

みたいな文章があったんです。

それを見て当時の私は「ああ、いつか問題になって規制対象になるかもなぁ」なんて思ったんです。

それを、この虚構新聞ネタで思い出しました。

 

ちなみに、ネタじゃなくて本当にホロスコープハラスメントってあるのですよ。

私の知り合いが聖闘士星矢が人気だったころ、蟹座だったため嫌な思いをしたそうです。デスマスクは酷い扱いだったからなぁ。私は彼のお陰で黄泉平坂を覚えましたが。

dic.pixiv.net

 

占いは必要な人だけがその情報を得られれば良いと思うのです。

ネガティブな情報を必要としていない人にも届いてしまうテレビでの発信は、私はネタとしてではなく本当に、規制した方が良いと思っております。

さて、規制される日が来るのでしょうか。来るとしたらいつになるのでしょうか。

 

たまたま調べたけど、ルー=ガルーって劇場版アニメになってたのか、知らなかったわ。京極夏彦は女性描写が苦手だと確信した、ある意味貴重な作品なんですけどね、つまんなかったなぁルー=ガルー。まさか続編が出るなんて思わなかったわ。