3巻から敢えて間を開けました。どうしてもガッと集中してあっという間に読み切ってしまうので。今回も大切にゆっくり読もうと思ったのですが、気が付いたら読み終わってました。ああ、勿体ない。
「死に戻り」の力で限界集落、休水に伝わる殺人儀式・黄泉忌みの宴へと潜入を果たした旅行者・房石陽明は、連続殺人をもたらす神の使い"おおかみ"を見破る"へび"の加護を授けられる。新たな因果で「寝屋の端女」回末李花子が背負う真実に触れた房石は、改めてこの惨劇の輪廻から脱出することを決意するが──。
レイジングループ REI-JIN-G-LU-P 4 蠱毒の宴 (星海社FICTIONS)
- 作者: amphibian
- 出版社/メーカー: 星海社
- 発売日: 2019/07/16
- メディア: 単行本
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もしかして根本的なルールが違うのか?!とさらに絶望する4巻!
ここらへんはゲームをプレイしていて衝撃の展開に先が知りたくて寝ずに読みふけっていた頃ですね。油断してたら死んでたり、解決したと思ったら死んでたり、とりあえずのグッドエンドかと思ったら叫びたくなるような壮絶バッドエンドだったり。とあるキャラがおおかみだったと分かったときは衝撃だったし、とあるキャラが斧持って笑ってるシーンは「なんで!なんでだよ!」と声が出てしまいました。
このエンディングで、私の中で『レイジングループ』なる作品のステージが1段上がったんです。ただでさえ面白いなぁと感じていたのに、さらに底上げされた瞬間でした。そしてそれがまだ数回あるんだぜ?
私は生まれてこの方40年近く、本だの映画だのアニメだのドラマだの様々な媒体を通して物語に触れておりますが、ここまで熱中して嵌まり込んだ作品は数えるほどしかありません。
そして、私の記憶力は相当残念な仕様なのですが、お陰でこの体験をもう一度味わうことが出来ます。新鮮な気持ちで楽しめちゃってるんですよ。一度プレイして知ってる筈なのにね。読んでるときは先の展開を覚えていないので、本当にドキドキしながら読んでます。ありがとう!俺の残念な記憶力!
この巻のメインヒロイン的な存在は李花子さんです。彼女のキャラ設定は新鮮でした。ちょっと前は千枝実に好意を持ってたのに、ここら辺では完全に李花子さんに惚れてました。
そして新たな展開を迎える次巻では春ちゃんを全力で愛することになるのですがそれはまた後日!
こんな変な格好しているツンツンしたキャラに好意を持つなんて思いも寄らなかったわ。ってこの物語のキャラ、最終的に大体全員好きになるんだけどね。
蛇足として。
帯に書いてある「日向夏」さんの存在を知りませんでした。調べたら「薬師のひとりごと」なるラノベの作者でした。この層々たるメンバーに名を連ねるほどの御仁なのですがらさぞかし素晴らしい作品なのだろうと思い、買い溜めした本が掃けたら手を出してみようと思います。