鹿沼の隅っちょから

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「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ~扉子うつろな夢~ 三上延

私の大好きなシリーズの一つ。そして大好きな作品の映像化には期待してはならないと教えてくれた存在でもあります。ここまで映像化に恵まれなかった人気シリーズってある?いくらなんでも剛力彩芽黒木華は無いわ、絶対に無いわ、ありえない。どちらも栞子のイメージとかけ離れすぎてるんだわ。誰だよキャスティング考えた奴!

とにもかくにも、そんなことは関係なくこのシリーズは安定して面白いですね。

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 春の霧雨が音もなく降り注ぐ北鎌倉。古書に纏わる特別な相談を請け負うビブリアに、新たな依頼人の姿があった。
 ある古書店の跡取り息子の死により遺された約千冊の蔵書。高校生になる少年が相続するはずだった形見の本を、古書店の主でもある彼の祖父は、あろうことか全て売り払おうとしているという。
 なぜ――不可解さを抱えながら、ビブリアも出店する即売会場で説得を試みる店主たち。そして、偶然依頼を耳にした店主の娘も、静かに謎へと近づいていく――。

もしかするとある程度文学というか本に対する知識がないと楽しめないのかもしれない、と今更ながら思ってしまいました。小学4年生の時に児童文学を片っ端から読み耽りポプラ社江戸川乱歩シリーズにドハマリした程度の読書好きですが、それほどでもない方々はちゃんと楽しめてるのでしょうか。

しかも今回は本では無く映画のパンフレットまで登場したものだから驚きです。俺、持ってたんだよなぁ、東映の特撮パンフレットがA4ぐらいの小ささになったやつ。ゴジラ以外の奴も全部あったんだよね。セットで売ってたのを買ってもらってさ、何回も何回も袋から出しては眺めてたっけなぁ。あれ、今だったとんでもない価格が付いてただろうな。だって作中で相場は1枚3,000円以上だったんだもの。

さらに『ドグラマグラ』ですよ。何回チャレンジしても最後まで読み切れない私。これが完読出来ない私は読書好きとか言っちゃいけない気がしてね。奇書とか言うけどこれ単純に面白くないんじゃね?といつもチャコポコチャカポコあたりで思ってました。

樋口一葉が24歳の若さで亡くなってる事さえ知らなかったのだからやはり読書好きとは言っちゃダメかもしれませんね。

知らない知識を知りながらさらにミステリーとして楽しめるこのシリーズ、やはり私は大好きです。