鹿沼の隅っちょから

鹿沼の隅っちょから

「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

軽い気持ちで栃木県立美術館に行ったら楽しいやら勉強になるやら素晴らしい体験が出来ました

展示会目当てで訪れた東京の二つの美術館ですが、栃木県鹿沼市在住の私からしますと移動するだけで経済的にも時間的にも負荷が大きいんですよね。何かのついでに行くにはいいのですが、中々そのついでが無い。

んじゃ近場でいいんじゃね?と思い立ちまして、鹿沼の隣宇都宮に栃木県立美術館宇都宮市立美術館があることを思い出しました。調べたら宇都宮市立美術館は改装中とのことで閉館中でしたので、まず栃木県立美術館へ行ってみることに。

www.art.pref.tochigi.lg.jp

俺、長年栃木県に住んでるけど県立の美術館が足利銀行ビルの裏手にあるなんて知らなかったよ。興味が無いと分からないものなんですね。ここを何十回も通過してるのになぁ。

訪れた時に行われていた展示会の掲示がありました。「題名のない展覧会」ってタイトルですが、どうしても題名のない音楽会を連想してしまいます。

何も調べずにふいに思い立って訪れたので何が展示されているのか全く知らない状態だったので、はっきり言いまして何も期待してませんでした。

しかし、この中庭のようなスペースを見ただけで「なんか良いな」と思わず撮ったんですよね。

何が自分の中で良いと感じたのか全然分からないけどね。ただ、これだけでも来た甲斐があったな、と思いました。

 

「題名のない展覧会」の趣旨としては、今まで行ってきた展覧会を振り返る企画でして、全く知識の無い私には非常に興味深いものでした。今まで開催された展覧会のポスターが50年分掲示されてたのですが、私にとってはこれが一番面白かったかも。結構有名な作品が栃木県にも来てたのか!かなり前衛的な作家もピックアップしてるな!竹で編んだ籠も芸術品なのか!等々、そのポスターを見てるだけでワクワク出来ました。

ショックだったのが、昨年末まで開催されていた東京富士美術館コレクションを見逃していたことですね。見たかったなぁ、ってそのころ絵画に興味無かったんだけどね。

あと栃木県立術館のスタッフにイギリス好きがいると思われます。イギリス人作家の展覧会が定期的に行われてるし、そもそもターナーの作品を所蔵してるんだもの!まさかターナーの本物が栃木県で拝めるとはなぁ。下記の栃木県立医術間のHPに画像がありますので興味のある方は見て下さい。

Landscape: Woman with Tambourine|TOCHIGI PREFECTURAL MUSEUM OF FINE ARTS

 

今まで西洋絵画しか知識が無かったのですが、日本人作家の本物を間近で見てかなり勉強になりました。単純に一目見て良いなぁと思ったのが小杉放菴、古川龍生、川上澄生だったのですが、全員栃木県にゆかりのある方々でした。というか川上澄生って鹿沼市に美術館があるんだぜ、なんで俺今まで興味さえ持たなかっただろうか。しかも川上澄生って棟方志功の弟子だと勘違いしておりました。逆じゃん!棟方志功川上澄生の作品を見て版画に目覚めたんじゃん!すぐにでも鹿沼市川上澄生美術館に行きます。

kawakamisumio-bijutsukan.jp

あと小杉放菴も日光に美術館がありました。なんだ、俺の近くにこんなにも美術館があったのかよ、知らないって勿体ない。

www.khmoan.jp

 

何で見たのか覚えてないのですが、どなたかが「美術館に行ったら3枚ポストカードを買う」というルールを実行してると聞いたので、真似して私も実行してみました。

川上澄生「南蛮船図」

小杉放菴「金太郎遊行」

古川龍生「争闘編 草上飛行」

栃木県立美術館には無い作品のポストカードが多くて困りました。もっと品揃えを良くして欲しいです。それでも私の好きな作品を購入できたので良かったんですけどね。

 

今回知ったのですが、美術館が作品を所蔵していても全部を展示してる訳では無いんですね。過去の展覧会のポスターに合った小杉放菴の作品が気になり是非本物を見たいと思って調べたのですが、所蔵している美術館で今展示してないんですよ。小杉放菴の「水郷」って作品なんですけどね。東京国立近代美術館所蔵なのですが、展示リストに名前が無いんですわ。ああ、私はいつになったら見れるのやら。

あと何となく調べた東京富士美術館ですが、8月末から改修工事で一年間閉館するんですよ。そういうものあるんかい!と思ったのですが良く考えたら宇都宮市立美術館も同じような状況でした。改修工事前に行っておきたいなぁ、でも東京と言っても八王子なんだよなぁ、鹿沼から遠い、遠すぎるわ。

 

とりあえず近くにある美術館をまず回っていこうと思います。栃木県立博物館、軽い気持ちで訪れたのですが素晴らしい体験が出来ました。ああ、楽しいな美術館。