鹿沼の隅っちょから

鹿沼の隅っちょから

「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

東京都美術館にてフェルメールを見に行くも一番気になったのはヤン・デ・ヘーム『花瓶と果物』

「現物を生で見ないと絵画の良さは分からない」

私が絵画に興味を持ったきっかけを与えてくれた山田五郎さんのお言葉です。全く知識が無い私にとってやはり師匠にあたる方のお言葉は真摯に受け止め実践していくべきでしょう。いつか美術館に赴き本物をこの目で見てみたい、そう思うようになりました。

そんな中見た動画でフェルメールのとある絵画を紹介されておりました。

youtu.be

私でも知ってるぐらいぐらい人気な画家であるフェルメール。その作品で最近修復されたものがあるのですが、経緯などを分かりやすく紹介した回でした。

そして、この修復された作品が日本に来てるとお話されていたんです。それがこの東京都美術館で行われていた「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」でした。

www.dresden-vermeer.jp

実は私、あまりフェルメールの良さがわかりません。日本で絶大な人気を誇ってるのは展覧会の名称にも表れてますよね、わざわざフェルメールの名前を出してくるんだもの。そんなフェルメールの良さがわからない、修復された作品にも興味が湧かない、そもそも美術館に行ったことがほぼ無い、そんな私ですが

・本物を直に見てみたい

・修復されたフェルメールの作品を実際に見たと自慢したい

・東京に行く口実で久しぶりに電車に乗りたい

秋葉原ゴーゴーカレーを食べたい

などなど、様々な理由を付けて行ってみることにしました。

 

新しいことをするには思い切りが必要ですよね。普通に考えたら絶対に美術館なんて行かない私ですが、少しでも興味を持ったら「敢えてやろう」と心に決めております。数年前からそういうキャンペーンが私の中で開催されていると思い込んでおります。

そこまで思い切らないと、何も変わらないし何も出来ないし何も楽しくないんですよ。失敗することもネタになる、楽しい、後で笑い話になる等々ポジティブに捉えるようにしております。

 

そんな訳で上野にある東京都美術館に10時開館の30分前に到着しました。

30分以上前に到着したにもかかわらず思ってた以上に行列が出来ており驚きました。美術館に来る人ってこんなにいるのか!私が知らないだけで芸術を楽しむ人って結構な人口なんですね。

入館してからチケットを購入したのですが、すでに購入済みの方々がどんどん会場へ吸い込まれていくのを傍目で見て、ああこれは完全に失敗した次回から前売り券を購入しておこうと心に決めました。

やっと会場へ入れたものの、結構な人達が会場内にいるんだろうなと思ったのですが、その殆どの方たちが音声ガイドの手続きをしており、さらにその音声を聞くために最初の作品に群がっておりました。お陰でほぼすべての作品を一人で堪能できました。ありがとう音声ガイド、俺は借りないけど。

 

私は絵画の知識がありません。構図とか色の使い方とか時代背景とか作品の意味合いとか全然わかりません。なので、パッと見て気になった作品があればいいや、程度の気持ちで見て回りました。お陰で70点以上あった作品を見終わるのに1時間掛かってません。

フェルメールの修復された作品を見ましたが、特に感動もなく、ただ「俺は有名な作品を実際に見たぜと自慢できる」というやましい気持ちしか湧きませんでした。

ただ、たった一作品ですが、妙に気になって気になって仕方が無い作品があったんです。何が良いのかも自分でもわからないのに、何だか目が留まってしまう、そんな作品だったんです。しかし、書いてあるのはただの花なんですよ花。おそらく有名な作品でもないし取り立てて評価されてる訳でも無いんだろうなぁ、と思いながらも結構な時間その作品を眺めておりました。

それがこのヤン・デ・ヘームの『花瓶と果物』です。

https://images.ctfassets.net/j05yk38inose/2zS3Xgach7KWI3Lz5rmLyi/d8086f4530a209665a32a7e8c4177dfa/____________________________2022-02-09_21.54.34.png

この何てことはない花の絵なのですが、不思議なぐらい惹かれてしまいまして。

フェルメールとかレンブラントとか有名な人達の作品がある中で、なんで俺この花の絵が一番気になったんだよ、やはり俺は見る目が無いのかなぁ、なんて思いながら物販コーナーに立ち寄ったら、なんとこの作品が商品化されてるじゃないですか!なんだ!やっぱり人気がある作品なんじゃん!と我ながら良いセンスしてるやん、とニヤニヤしながらいろいろとグッズを購入してしまいました。

マグネットと

お菓子が入ってたカンカンと

修復メインの展示会に行った感がありそうなバッグ

これだけで結構な金額が吹っ飛びましたが、このお金で次の展示会が開催できるのなら安い投資だぜ、と思い込むことにしました。

ちなみにパンフレット、いい仕事してますね!記念に貰っておきました。

 

初めて本物を直接見た感想として。

正直見てるときは良く分かりませんでしたが、帰宅後に気になった作品をネットで調べているうちに否が応でも分かってしまいました。Youtubeにて山田五郎さんが「どうしても印刷や画像ではちゃんとした色が出せない」とおっしゃっていたのですが、その意味がド素人の私でも理解出来ちゃったんですよ。

先程貼り付けた画像、本物と全然感じが違うんですよ。何がどう違うのか説明できないのですが、やはり色が違うのかもしれません。検索して違う画像を見つけたのですが、こちらの方が本物に近いと思います。

見比べると全然違うでしょ?同じものをネット上で見るだけでもこれだけ印象が変わるんですよ、本物を見たらね、全然違うんですわこれが。だって、ネットのこの画像を見ても俺何も感じないんだもの。

 

本物を直接見る大切さを実感してしまった私。さらに体感してみたくて、間隔を開けずに次の美術館へ赴くのですがそれはまた後日。