鹿沼の隅っちょから

鹿沼の隅っちょから

「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

アニメ『くまクマ熊ベアー』は俺ツエーで百合要素を加えた割とよくある異世界転生ものでした

タイトルとサムネイルから熊の着ぐるみを着た萌えキャラが『ユリ熊嵐』のような百合の世界を展開していくのだろうと思ってたら大体合ってた。

https://kumakumakumabear.com/core_sys/images/contents/00000019/block/00000033/00000039.jpg?1609809876

kumakumakumabear.com

悠々自適な引きこもりライフを満喫する美少女ユナは、VRMMORPG『ワールド・ファンタジー・オンライン』の廃ゲーマー。ある日いつものようにログインしてみると、なにか普段と様子が違う。
もしかして……ここってゲームの中? それとも異世界そして、その地に降り立ったユナの装備は『クマの服』『クマの手袋』『クマの靴』で固められていて――んん?くま……? クマ……? 熊……? ベアー……?

「なんじゃこれはーーーーーーっ!?」

クマっ子、爆誕しかもこのクマ、ただのクマじゃない。世界最強クラスの魔法とスキルを秘めた、とんでもなくスーパーなクマだったのだ!
そんな、世界征服だってできちゃいそうな強大な力を手にしたユナの目的――それは!?この世界でも、ひたすら楽しく自由気ままに生きること!

最強無敵なクマっ子による、クマな冒険とクマな日常の物語、始まります♪


TVアニメ「くまクマ熊ベアー」PV第2弾

1話にこんな作品なんですよっていう名刺代わりに物語中盤を持ってきて戦闘シーンなど織り交ぜて盛り上げていく手法がありますが、この作品の場合はしなくても良かったのではないでしょうか。この作品の肝は戦闘シーンでも主人公の強さでも無くて、主人公と異世界住民とのやり取りがメインだと私は感じました。やり取りと言うか百合がメインだろこれ。

なもんで1話で無理に戦闘シーンを見せる必要性を感じませんでした。さらに、物語の舞台がバーチャルな世界だと提示されるのですが、2話以降最終話まで一回も現実世界にログアウトしてないのよね。そもそも出来るのかどうかの描写も無かったし。だってヴァーチャルな世界で寝て起きてるんだもの、ある意味新しい事やってるのかも?

 

などと文句を言いながらも、最終話まで見続けた訳でして、何も考えずに見続けることができるストレスフリーな作品でした。こういう存在も必要なんですよ、ええ。最初っから展開が読めても、それはそれで楽しく感じられればいいんです。そして、恐らく今一番求められているのがこういう作風なのではないかと思ってます。

私はへそ曲がりで天邪鬼なおっさんなので、こういう作風は刺激が少なすぎて高評価にはなりえないんですけどね。

あと個人的に百合には全く興味が無いので評価に繋がっておりません。

 

逆に、貴族の存在や中世ヨーロッパ的な街の概念等々、あまり他の作品では触れないような要素を取り上げていることこそ、この作品の肝だと私は感じました。そこをもっと掘り下げてくれれば、私個人としての評価はもっと上がりましたね。

孤児院のエピソードは素晴らしかったもの。

 

ちょこちょこ光るものを感じたからこそ、最終話まで見続けることが出来た訳でして、あまり強くオススメは致しませんが、悪い作品ではありません。興味を持った方は是非ご覧になってください。