鹿沼の隅っちょから

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滅魂~Soulslayer~ 感想

ニンテンドースイッチのゲーム『滅魂~Soulslayer~』は主人公が3回まで生き返ることができその中で犯人を突き止める中国が舞台のテキストタイプアドベンチャーでシナリオは良かったのだけれども翻訳が酷すぎて非常に勿体ない作品だったよ!

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store-jp.nintendo.com

配信日  2019年9月26日

メーカー Navila Software Japan

ジャンル テキストアドベンチャー

価格   980円


Soulslayer Episode1 - PV

「レイジングループ」でテキストタイプアドベンチャーの面白さを知り、同じようなワクワク感を味わえないかと手当たり次第に同ジャンルに手を出しております。正直そこまでのワクワク感を味わえた作品にはまだ出会えておりませんが、この手のジャンルがスイッチとの相性が良いことが分かりました。やはり寝っ転がりながらプレイできるのっていいですよね。

この「滅魂~Soulslayer~」はセールしていたので軽い気持ちで購入したのですが、ストーリーとしては中々楽しませてもらいました。が、翻訳が酷い!

面白さ

この作品を購入する際に読んだあらすじに惹かれて購入しました。

姚秀は、世の中にありふれたごく普通の公家のお嬢さん。彼女が生きてきた18年間の人生において、もっとも叶えたい願いは花嫁になることだった。
彼女は、他の家に嫁ぐことで、自分がどうしても輪に入れない家から逃げ出せる。
しかし、彼女はずっと待ちわびた結婚式の日に、死んでしまった。
死ぬことでやっと人生が終わりになる、それでもよいと、彼女は思っていたが。
そう思った次の瞬間、彼女はまた目を覚ました。
彼女は死ぬ前の一日を、繰り返すようになったことに気づいた。

お?ループものなのか!とここで反応しました。このジャンル、「レイジングループ」は勿論のこと様々な名作がありますからね。テキストタイプアドベンチャーに実に馴染む設定なのでハズレはないかもな、なんて思いました。

そして、彼女は、自分を救うチャンスがあと三回あると、誰かのに教えてもらった。

ここの「誰かの教えてもらった。」って部分で翻訳に対して不安を感じたました。
「自分を救うチャンス」って?彼女をかわいそうに思う誰かの憐れみなのか、それとも彼女をからかうためのいたずらなのだろうか?

ちょっとしたことが違うだけで、運命が大きく変えていく。

交差する人生の道で、人の運命が織りなされる。
いったい真実はなんだろう?彼女は死ぬ運命から逃げられるのだろうか?

異なるルートに隠されている複数のエンディングが、あなたを待っている。
新たに追加された手掛かりシステムで、様々な情報を分析できる。

何となく微妙な日本語なんだよなぁと思いながらも、「新たに追加された手がかりシステム」で移植であることを知りました。移植の場合、総じて悪い部分を改善した状態であることが多いので、私はプラスポイントとして捉えております。

中国語フルボイス。

日本人にはセールスポイントにならないな!

 

3回死んでもその日の朝に戻る設定というか能力というか、そういう状態の中で自分を殺した犯人を探し出す物語です。そこしずつ解明されていく真実、深まる謎、中々なミステリーにワクワクしました。

しかし!

翻訳が酷い!酷すぎる!シリアスな場面なのにその絶妙な言い回しに噴き出すことが多々ありました。うーん、もう少しお金掛けようぜ。

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「お嬢様が飲んでいたら、きっとすぐ元気になれると思います。」

これ単体で読むと問題ない様に思われますが、流れの中だと違和感バリバリあるんですわ。本来なら「お嬢様がお飲みになられたら、きっとすぐ元気になると思われます。」なんですよ。前半過去形なのが気持ち悪くないですか?こんな微妙な翻訳がずーっと続きます。 

さらに誤字もあるんです。

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「かしこまりまさ日田。」

大分県の地方都市が何故急に出来てくるんですかね。それとも「まさ日田」という芸人でもいるんですかね。なんでこんな誤字が発生しているのか意味が分かりません。

微妙な翻訳と誤字が重なると最強に見える。

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「何もしずに死ぬことをなくす機会。」

何を言っているのか意味がわかりません。

終始文脈と言うか話の流れで意味を掴んでいく行為が地味にストレスになります。

翻訳の大切さを、この作品に触れてみて初めて実感することができました。私は今まで素晴らしい翻訳をされた作品ばかりプレイしてたのですね。全然気が付いておりませんでした。ありがとう日本のパブリッシャーたち!そしてこれからもよろしくお願いいたします。

物語としてはミステリーとしていい感じなのですが、この微妙な翻訳のお陰で満足に楽しめませんでした。思い返しても謎が残りまくってるもんなぁ。私が把握できなかっただけかもしれませんが。

操作性

とくに問題はございません。

できればテキストタイプアドベンチャーは片手で操作可能にして欲しいですね、ってこの作品が片手でできるか試してなかったわ。

グラフィック

購入した決め手はセールで安かったからなのですが、判断材料として見た目のデザインもありました。日本人には馴染みやすいですよね。

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ちなみにエロ要素は皆無です。

サウンド

記憶に残ってないけど、確か中国っぽいBGMでした。

リプレイ性

マルチエンディングなのでそれを全部クリアするというリプレイ性はあると思います。私はやってないけど。

感想

テキストタイプアドベンチャーにも関わず翻訳が微妙なこの作品。物語としてミステリーとして中々良かっただけに非常に残念でなりません。話の流れや前後の文脈で画面に表示されている微妙な日本語の羅列の意味を推測していかなければならない行為は地味にストレスを蓄積させていきました。私が面白いと感じた物語も、実は私が勝手に憶測で作り上げた可能性もありますねこれ。そのぐらい翻訳が微妙です。

キャラクターデザインは好みだし、ミステリーとしてそこそこ楽しめたし、勿体ないなぁ、と感じずにはいられませんでした。

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評価

良い点

・そこそこ楽しめるミステリー

・日本人にも抵抗感が無いキャラクターデザイン

・いかにもな中国感

悪い点

・翻訳

・誤字

・登場人物の名前が読めないので覚えられない

評価

・2/10

翻訳が良くなっても5点ぐらいかも。なので翻訳にお金を掛けても回収できないかもなぁと考えると、インディーゲーム製作者が日本で販売しようなんて思わなくなるよね。英語が使いこなせる国はいいなぁ。

あ、俺が英語を使いこなせるようになればいいのか!(無理

 

スタッフロールに日本語翻訳の方のお名前がありました。

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どう考えても翻訳サイトでやっただろ賈文瑾。英語翻訳は法人に依頼出してるのになんで日本語は個人なんだよ。まあ日本語圏って人少ないから仕方ないか。