鹿沼の隅っちょから

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「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

薬屋のひとりごと2 日向夏

小説レイジングループの紹介文を書いてる面子の中で唯一知らなかった日向夏なる人物が書いている作品をとりあえず読んでみようかと軽い気持ちで購入した「薬屋のひとりごと」でしたが、正しくライトノベルって感じで非常に楽しい時間を過ごせたので、即2巻を購入しました。改めて読むに、この作品ぐらいの軽い感じが今の私には心地いいのだと思いました。好きです。

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herobunko.com

後宮女官を解雇させられた猫猫(マオマオ)は、花街に戻ってきた。しかし、戻るや否や、今度は超美形の宦官壬氏(ジンシ)のお付として、外廷に出仕することになる。

壬氏への嫉妬から他の官女たちにからまれ、倉庫の小火、官僚の食中毒、腕利き職人が残した不変な遺言の調査など奇妙な事故や事件が多発する。 いろいろな事件が重なりあう中、それらはある一つのことに収束することを猫猫は知る。そこにはある人物の思惑があった。

そしてそんな中、壬氏に付きまとう武官羅漢(ラカン)が現れる。変人として有名なこの男は、何かにつけて壬氏に問題を持ってくるようになる。それは、羅漢が古い緑青館の馴染みで猫猫をよく知っていたためであった。 猫猫に対してただならぬ執着を持つ羅漢に対して、猫猫の態度は普段と少し違っていた。いつもの飄々とした雰囲気と違う猫猫を気づかい、羅漢から守ろうとする壬氏であるが――。 羅漢の本当の狙いとは一体?

型破りな薬屋の娘と超美形だがどこか残念な宦官、それに巻き込まれる人々。 薬と毒、宮廷と花街、官と妓女、そして過去と現在が交わる中で、物語は紡がれていく。

薬屋のひとりごと 2 (ヒーロー文庫)

薬屋のひとりごと 2 (ヒーロー文庫)

 

 AMAZONのレビューに「ある程度予測がついてしまう」との理由で評価を悪くしている方がおります。正しくその通りでして、ある程度ミステリーを嗜んでる人からすると、発生する事件が謎でも何でもなかったりします。即答えが分かってしまうレベルです。

しかし、私はこの「ある程度予測がついてしまう」のが逆に新鮮で心地よかったりします。このレビュアーの方は疲れるとのことですが、私は寧ろ疲れない。軽い気持ちで物語を楽しめております。

ちなみに、この「ある程度予想がついてしまう」ですが、これはかなり優しい言い方だったりします。ある程度?違います、ほぼすべて思った通りの結末を迎えます。私がこの巻で一番予想がズレたのが、まさかの「粉塵爆発」。いやいや今更これを使うのかよ!と何周も回って寧ろ新鮮な気持ちになりました。

togetter.com

実はジョーカーゲームシリーズでも使われてたんだけどね。

 

軽い気持ちで読むことができるって作品は、それはそれで需要があって貴重なんです。重い作品や読んでいて疲れる作品も好きなのですが、間にこういう作品を挟むことによってより読書が捗るんですよね。って個人的な感想ですが。

そんな私にとって、この「薬屋のひとりごと」シリーズは貴重な存在です。これからも読み続けていきます。

軽いミステリーと先が読めるストーリー展開、ある意味貴重ですよ!おすすめです。