ニンテンドースイッチのゲーム『シリアルクリーナー ジョージの裏シゴト』は敵キャラの視界に入らないようにしつつ証拠品を回収したり死体を処理したりするステルスアクションゲームだけど死に覚えゲー&即リトライで快適ではあるもののゲームが下手なおっさんの私には一つのステージで数十回はやり直す修行のようなゲームだったよ!
配信日 2018年6月28日
メーカー テヨンジャパン
ジャンル アクション
価格 1,000円
シリアルクリーナー ジョージの裏シゴト 紹介映像 | Nintendo Switch
気が付いたら優良な作品のパブリッシャーと化けていたテヨンジャパン。ここ最近の彼らの仕事っぷりは目を見張るものがございます。この『シリアルクリーナー ジョージの裏シゴト』もPVを見て頂ければわかる通りデザイン的にも格好良く、本当にこれテヨンがパブリッシャーなの?と驚くばかりです。
セールをしていたので軽い気持ちで購入いたしましたが、早い段階で一度挫折しました。俺にはクリア出来そうにないやって。しかし、このぐらいの難易度でへこたれてたらイケナイ!俺はあの『Celeste』をクリアしたんだぞ!と再チャレンジ、修行のような苦しみを乗り越え何とかクリアまで漕ぎ付けることが出来ました。人間、諦めたらそこで終了なんですね(当たり前)。
面白さ
敵キャラを倒すのではなく見つからないように行動するいわゆるステルスアクションゲームです。敵キャラには視界が表示されており、そこに入ってしまうと見つかったことになり追いかけられ捕まるとミスとなります。
車や岩陰に隠れながら様子を見て、移動したときや後ろを見たとき等に移動します。もちろん足音でも気づかれるので気を付けましょう、って俺がそれに気が付いたのラス前のステージだったけどな。
敵に見つかったら即アウトではなく敵に追いかけられ捕まったらアウトなんです。頑張れば逃げ切れます、というか目の前で隠れても逃げ切れます。
なので隠れられるスポット(ロッカーとか草むらとか)を確認しながら作戦を練って行動するのが基本となります。死体を担いでいると隠れられるスポットには入れないので、見つかった瞬間死体をぶん投げダッシュしてロッカーとかに逃げ込むのですが、敵である警官はロッカーの前で止まった後しばらくして何事もなかったかのように持ち場に戻っていきます。駄目だろ警官仕事しろよ。
敵から隠れて行動するのが肝の作品です。この手の作品、実は私初めてでして。個人的には新鮮な気持ちでプレイしておりました。最初の頃はドキドキしながらプレイしておりましたし楽しかったんです。しかしプレイしているうちに分かってくるんです、このゲーム、基本的に死に覚えゲーであり運が左右しまくる仕様なんだと。捕まっても即リスタートになるので何回でもチャレンジする気持ちが保てるのですが、さすがに1つのステージで数十回もやり直し喰らうと精神的にしんどです。
ステージを進めるごとにストーリーが展開していきます。そんなに深いものではないのですが、先を知りたい欲求も相まってクリアまで頑張れたかもしれません。つか死体処理を生業にするくせに母親思いなのよねこの主人公。
せっかくそんなシーンをスクショしたのに見ずれぇなこの画像。
操作性
曲がり角で引っ掛かったり死体回収ボタン等が有効な範囲が分りにくかったり多少不満を感じましたが、このぐらいは問題ない範囲だと思います。
血だまりの上だとなぜか移動スピードが速くなるのが謎仕様。
グラフィック
センス抜群ですね!色使いといいデザインといいおしゃれです。
ステージごとのタイトルもフォントを変えてセンスを感じます。俺英語読めないから何書いてあるか殆ど分からなかったけどな!ヘビーロードは分かるけどさ。
アウェイテッドアブンダンス?意味わかんねぇ。グーグル先生に訳してもらったら「待望の豊富」と出ました。いややっぱり意味わかんねぇ。
しかし、おしゃれ過ぎてマップの構造が今一つ分かりにくかったりします。どこが通れるのか、どこから上がれるのか、どこから壁なのか。分かりにくい箇所が多々ありました。何回も死んで覚えればいいんですけどね。
下の画面、真ん中で建物が違うので行き来出来ません。通路に何か落ちてますが拾えません。ところがこういった表記でもこれがクリア条件である証拠品だったりします。
それを分かりやすく、そして全体画面で俯瞰できるモードがあります。このモードで死体の位置や隠れられる場所を確認し作戦を立てたりします。これがないと証拠品なのか背景なのか、近づいて見ないと分からないからね。
というか初見だとこれ見ても分からないんだけどね。死にながらマップ構造や敵キャラの行動パターンを覚えていかなければなりません。
ちなみにこのモードでも敵キャラは動いてます。テンポを損なうことなく緊張感が保たれるので、この仕様は良いと思いました。
サウンド
地味ですが70年代のアメリカを舞台にしたこの作品の雰囲気にぴったりなBGMでした。実に良い仕事をしております。あまり記憶に残ってないんだけどね。
リプレイ性
実はこのゲーム、マップは変わらないのですが見つかってスタート地点に戻される度に死体や証拠品や隠れられる場所が変わるんです。なので通常にプレイしながらもその都度作戦を立て直さなければならないので、常にリプレイを楽しんでる感覚だったりします。
また隠しアイテムを見つけるとボーナスステージがアンロックされます。このステージは宇宙船ですね、ってそこでも死体を処理するのかよ!
タイムアタックなどもありますのでリプレイ性は高いですね。
感想
最後は意地でクリアまで漕ぎ付けました。どんなゲームでもプレイしてるうちにコツを掴んで上達していくんですよね。この作品でもそれは感じました。それでも私には難しかったです。何回も何回も何回もリトライしているうちに『Seleste』を思い出し、「あれよりマシ」と思いながらプレイし続けました。
修行のようにひたすらクリアを目指しましたが、辛かっただけではありませんつまらなかった訳ではありません。俯瞰モードで作戦を練ってルートを確認して難所ごとに突破できる確率を計算しつつ順番を決めながら実行に移していくのは楽しかったです。最後の方は隠れられる場所がお気に入りの場所に出てくるまでわざとリスタートしたりしてました。
殆ど初めてのステルスアクションゲームなのですが、他の作品もプレイしてみたくなるぐらい非常に楽しめました。1,000円でここまで楽しめるのなら買いです。途中で諦めかけた(というか一回諦めた)ぐらい難易度が高かったですけどね。
ただ、最後のステージは頂けません。どうやってクリアして良いのか全く分からず、Youtubeでプレイ実況を見てその仕掛けが分かりました。あの主人公の台詞だけじゃわかんねーよ!
あと当たり前だけど、死体処理のゲームですのでグロいです。私は気になりませんでしたが。
評価
・良い点
ステルスアクションとして良作
おしゃれ
リスタートの速さ
・悪い点
おしゃれすぎて分かりにくいマップ
死に覚え前提の高い難易度
・評価
6/10
クリアした証拠としてのスタッフロールを貼っておきます。