私の大好きなゲーム作品である『レイジングループ』の小説版が発売されました。
好きすぎて手に入る関連グッズは軒並み購入しております。アンソロジーコミックも完全読本も購入済みですが、満を持しての小説の発売です。すでにクリア済みでストーリーも細部まで知ってるので読んだところで楽しめるのか疑問だったのですが、結論からいいますと、小説版、最高でした。
妖しげな因習と信仰に塗れた限界集落、休水に迷い込んだ旅行者・房石陽明を待ち受けていたのは、かつて人が殺した神の使い“おおかみ”による殺人儀式・黄泉忌みの宴! 人狼伝説に基づいたこの惨劇の輪廻を、何度でも甦る「死に戻り」の男となった房石は、果たして阻止できるのか――!?
レイジングループ REI-JIN-G-LU-P 1 人狼の村 (星海社FICTIONS)
- 作者: amphibian,KEMCO,影由
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/04/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ただ、ゲームをプレイしてない人にオススメするべきなのか物凄い悩んでおります。
私としては小説を読まなくても良いからゲームをプレイして欲しいんです。小説は、あくまでゲームをプレイし終わった人がファンアイテムの一つとして購入すべきものではないかと思っております。
というのも、この小説だけを読んで楽しめるのかが私には分からないからです。
ゲームをプレイ済みの私には、文章を読んだだけで愛すべきキャラクター達が勝手に動き回ってしゃべりまくって物語が進行していく映像が再現されていくんです。脳内で勝手にというか、すでに一度ゲームにおいて想像でビジュアル化しているので、それを思い出していく感じなんです。しかもゲームよりもより細かく描写していたり省いたりしており、より鮮明にビジュアル化できるんです。
この現象のお陰で物凄い楽しめてしまっているのではないか?と思ってしまったのです。
ただ一つ言えることは、私にはとんでもなくこの小説が面白くて仕方がない!ということです。まさか所謂チュートリアル的「一回目」の途中で2巻へつづく!を喰らうとは思いませんでしたけどね!早く2巻が読みたいぞごらぁ!
人狼が実際に行われている村が日本にあったら?というコンセプトで描かれておりますが、人狼のルールが分からなくても問題ありません。ゲームに興味が無くても、絵が苦手でも、ミステリー好きは是非読んで欲しいんです。横溝正史が描く田舎の集落的な空気感も味わえますよ!謎が童謡の形で継承されてるとか、私にとっては大好物です。
ちなみに私は絵も大好きなんです。特にPS4のパッケージ版は最高ですね!
この異常さ!この世界観!本当にたまらないっす!
本当に一人でも多く、この『レイジングループ』の世界に触れて欲しいんです。それでも、小説の出来が良くても、やっぱりゲームから入って欲しいんだよなぁ。
興味がある方は是非ゲームを購入してください。私の感想とPVを置いておきますので、購入の際の材料になれば幸いです。
改めて見ると、この登場人物たちの設定が絶妙なんだよなぁ。本当に良く出来た作品です。