驚きました。
誰かお金持ちが製作者様に投資してくださいなんて数日前に書いたのですが、すでに投資された方がいらっしゃったんですね。
って世界一のお金持ちであるマイクロソフトかよ!
Microsoftは北米時間2019年6月9日に開催したプレスカンファレンス・Xbox E3 ブリーフィングにおいて,手作り大作RPG「RPGタイム!~ライトの伝説~」(PC / Xbox One / iOS / Android)を2020年にリリースすると発表した。
しかもマイクロソフトがE3で発表したんですよ!信じられない!!
BitSummitにて500円でグッズを買って「これが生活費の足しになれば」なんて書いてたんだぜ?低スペックのPCで制作してるって聞いたんだぜ?
Xbox E3 2019 Briefingで『RPGタイム』が紹介されたのは 54:35 辺りです。まさかE3最大級の舞台に、無名のチームが開発したインディーゲームを単独で引っ張り上げていただけるなんて想像もしてませんでした…!
— 藤井トム@インディーゲーム開発者 (@DESKWORKS_TOM) 2019年6月9日
夢だけど、夢じゃなかった!https://t.co/6sqG3eaW6l
やっぱり見てる人は見てるんですね。本当にね、他人事とは思えないぐらい嬉しいんです。
TOKYO SANDOBOX でプレイした時に「この作品は伝説になる」と思ったんです。お話を聞いたらほぼ二人で制作してると聞いて驚いたんです。こんなクオリティをたった二人で?って。
10分ぐらいチュートリアル的なものをプレイさせて頂きましたが、40年生きてきてゲームばかりしてきた人生を送ってきた私にとって、ここまで感動し感心し感嘆したのはスプラトゥーン以来です、いや、それ以上かもしれません。
過去の俺、べた褒めだな!本当に感動したんだけどさ。
低スペックPCで制作してるって本人がツイッターで呟いてたんですね。
#TOKYOSANDBOX で『RPGタイム!』ベストゲーム賞いただきました!
— 藤井トム@インディーゲーム開発者 (@DESKWORKS_TOM) April 8, 2019
会場で遊んでくれた皆様、運営&出展チームの皆様、スポンサー様ありがとうございました :D
5万円くらいのPCで騙し騙し開発してきたので、副賞のビデオカードを機に開発環境をパワーアップして、完成を目指したいと思います! pic.twitter.com/jaNJf0o1BL
あれからたった数か月、天下のマイクロソフトが投資するんだから世の中面白いというか捨てたもんじゃないですね。
ちゃんと素晴らしいものを作ってれば、ちゃんと見てくれてる人がいて、ちゃんと反応してくれる人がいる。こんな当たり前がちゃんと当たり前に機能しているインディーゲーム業界って素晴らしくないですか?
真面目な奴がバカを見て狡賢い奴がのさばる世界しか知らない私にとって、この出来事が本当に眩しく見えるんです。もちろんそんな綺麗ごとだけの世界じゃないことも分かってるんです、わかってるんだけど、こうやってちゃんと真っ当な評価を受けてる人がいるってだけでも、私は本当に嬉しく思うんです。
新しいPVを見ました。素晴らしい出来でした。
RPG Time: The Legend of Wright - E3 Trailer
それ以上に、コメント欄を見てニヤニヤしてしまいました。初めて目にした外国人たちが驚いてるんですよ!
あっはっは!俺はすでに肉眼で見てるぜ!しかもプレイだってしてるし、あまつさえ製作者様とも会話してるし、BitSummitで販売していたグッズも購入してるぜ!と自慢したくなりました。
やべぇな、本当に宝になってしまった。
残念なのは、日本人が作って日本のイベントに参加してPRしていたのに、投資したのが外国の会社であるマイクロソフトってことです。もしかすると様々な会社からオファーがあって、その中からマイクロソフトを選んだのかもしれませんが、私としては、日本の会社は何をしていたんだ?と思わずにはいられません。
こういった製作者および制作会社に投資する風習がないんですかね。せめて、せめて任天堂が率先して援助してほしいんです。実情は知りませんが、インディーゲーム担当者は任天堂で何名いるのでしょうか。まさか朴さんと副島さんの二人だけではないでしょうが、あまり会社として力を入れてるとは思えません。
スマホのガチャで楽にお金が稼げるようになったとき、私はゲーム業界は潰れたと思いました。しかし、世界中の個人製作者が、小さな会社が、数多くの作品を世に出しており、それに触れた私は思い違いをしていたことに気が付かされたんです。そして私はゲームが大好きだってことにも。
ゲーム業界を引っ張る任天堂だからこそ、その役目を担ってほしい、本当に心の底から思っております。
TOKYO SANDOBOX の時にこんなことを書いてました。
製作者の藤井トムさんは間違いなく有名なクリエイターになります、というか私の中ではすでになってます。直接お会いできてあまつさえお話までできたことが本当に嬉しいです。いつの日か世界的に有名になったとき、「彼がまだ若いころにあったことあるんだぜ!」って自慢します。
まさか、わずか2か月で本当に自慢できるなんて思いもよりませんでした。あー、本当に嬉しい。ちょっと泣いた。