これ考えた人天才だろ、と思っていましたが、その天才がやっと判明いたしましたね。『テトリス99』の開発者インタビューがございました。
中田氏:
企画がスタートしたのは2018年の4月ごろです。弊社では週に1度,開発者たちが集まって新企画の話をする場が設けられていて,そこでインスピレーションを得たのがきっかけでした。
その会議の中でたまたま「今は,バトロワもののゲームが流行しているね」という話題になったのですが,別のところで「そろそろテトリスの新作を作りたいね」という話があったことをふと思い出したんです。そのときに2つの話が自分の中で瞬間的に結びついて「テトリスでバトロワをやったら面白いのでは」と思えたんです。
いきなりひらめいていらっしゃる!このアイディアだけでもう勝ちですよね。
一つ一つはすでにあるものだけど、結びつけると新しいものになる。世界はこうやって新しいものが生まれてきます。
ゲームの世界はこの形がよく分かるので面白かったりします。リズムゲームとローグライクを結び付けた「クリプトオブネクロダンサー」や、陣取りゲームとTPSを結び付けた「スプラトゥーン」など、組み合わせで全く新しい作品が出来ているのを実感できます。
そしてこの『テトリス99』は、誰でも知ってるテトリスにバトルロワイヤル形式を結びつけるという天才的発想!誰も考えなかったことが、自分しか思いつかなかったことが、こうやって形になって多くの人がプレイしている現状ってどういう気持ちになるのでしょうね。
中田氏:
ともあれ,ゲームを作ってみないと感触が分からないので,テトリスといえば……ということでアリカさんにお話を持っていき,プロトタイプを開発してもらうことになりました。
アリカに開発してもらったのが駄目押しですね。テトリスと言えばアリカですから。
木梨氏:
はい。7月ごろから,大人数でのテストプレイを定期的に行っており,途中からは毎週3時間99人でテストする場を設けました。これはリリースまでずっと続けていましたね。
任天堂の強みの一つとして、この大人数のテストプレイが可能であることだと思っております。毎週99人でテストプレイっていったいおいくら万円掛かってるんですか!そもそもお金を掛けてもできるかどうかわかりませんからね、この規模になりますと。
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドでもとんでもない規模のテストプレイをしてましたし。ある意味伝説です。
最近読み終えた「レトロゲームファクトリー」の中にもあるのですが、開発途中のゲームを近所の小学生にプレイさせてその反応やプレイスタイルなどを見て作品として磨き上げる、なんてシーンがあるのですが、改めてテストプレイの重要性を感じました。
製作者の意図しない行動をしたり、独自ルールを勝手に適用したり、協力プレイのはずが対戦になってたり。やはりいろんな人にプレイしてもらわないと分からないことがたくさんあるでしょうからね。ここにお金を掛けられるもしくは掛けている任天堂は強い、と思いました。
あと何気にさらっと発言してますが、これってとんでもなく凄いことを言ってる気がするのですが。
中田氏:
そうですね。企画を思いついたのが2018年4月で,仮画面を見せて動き出したのが4月の終わり,10月に試作版の開発を終え,本制作をスタートさせ,2019年2月に配信しています。
企画を思いついてからリリースまで1年経ってない!なんていうスピード感!しかもこれネット対戦ゲームですよ?いくらテトリスというゲームが存在してる状態だとしても、このスピード感はちょっと信じられません。
この作品は存在自体が後々伝説になると思っておりましたが、こうやって開発者さんのインタビューを見るにもうすでに伝説ですねこれ、歴史的作品です。
そんなテトリス99ですが、有料コンテンツが配信されております。
ニンテンドーオンライン加入者無料特典なのにオフラインで遊べる仕様が有料という物凄い矛盾しる気がしないでもないのですが、私は購入いたしました。1,000円でテトリスがとことんまでプレイできるのなら安いものです。
ちなみに私、テト1取ったことありません。最高で2位です。ちょっとオフラインで練習してくる。