今年の春に始まりました『キミラノ』ですが、私には今一つこのサイトの目的というか目指す方向性が見えませんでした。
謳い文句の一つに「レーベル横断の新サービス」とありますが、
ノベルゼロ
って全部同じ会社じゃねーか!単純に角川のライトノベル向けサービスのサイトのようです。せめて他の会社の一つや二つ参加させてれば印象も変わったのにね。何か騙された感があります。
あと「無料で読める」とか出てきますが、あくまで試し読みで規定ページ数まで読めますってだけです。これって1冊丸々読める本が用意されてると勘違いしません?嘘は言ってないけど、私は印象を悪くしました。これまた騙された気がしました。
さらに、「パートナーが君に合った作品を紹介する」とありますが、大した質問を答えることなく紹介されました。
葵せきなのデビュー作とかマニアックすぎるだろ!
つかどんな基準で紹介してるんだよこれ。精度が良くなるのかと思い、読んだ本を登録していきました、ってこの登録方法もメンドクセー!もっと簡単にできないのかよ!とりあえずソードアートオンライン全巻を登録して、スキップボタンを押しました。
「次のオススメタイムは05:00だよ」
え?なにこれ?時間でオススメが変わるシステムなの?何勿体ぶってんだよ!しかも良く見たらセリフが作品と全くリンクしてないし!なんだこれ。
トップで紹介されてる作品に「関連する作品」と書いてあるボタンがありました。
とりあえず「Re:ゼロから始める異世界生活」でポチって見たら、その短編集だの外伝だののあとに、単純にタイトルに「ゼロ」が付いてる作品が出てきました。いやいや、「ゼロの使い魔」とか出てきても困るわ。いや、確かに異世界者だしタイトルも似てるけどさ。タグの類似性が高いから、と説明されてますが、うーん、大丈夫か?このサイト。
作品をクリックすると下に感想文が並んでました。
そうか、月日がたてばこれが溜まっていって、この感想文を頼りに購入する、みたいなものを狙っているのかな?と思ったら、書き込んだ日付が表示されており、それが2013年とか書いてありました。ん?と思ったら下の方に
「powered by 読書メーター」
って書いてありました。さらに表示をクリックしたらそのまんま「読書メーター」のサイトに飛びました。えー。
とりあえずこのサイトでライトノベルがどのように購入できるのか調べたら、電子版は角川が運営しているブックウォーカーへ飛びました。書籍はアマゾンでした。えー。
「読みたいライトノベルが見つかる」って、あのパートナーが紹介するシステムのこと?Re:ゼロの関連作品から「ゼロの使い魔」が出てくるシステムのこと?単純に購入した作品から「この作品を購入した人はこのような作品も購入しています」的なシステムでいいんじゃね?「この作品をクリックした人はこのような作品もチェックしています」的なシステムでいいんじゃね?
あ、これアマゾンか。
とりあえず私が感じたのは、角川がライトノベル事業を囲ってる現状で、何かできないかなぁと考えてとりあえずやってみたサービス、なのかなぁと。
レーベルも電子版販売も感想文引っ張ってきてる読書メーターも全部角川ですから。ここら辺を上手く利用できないものか、と考えた結果がこれなんだろうなと。
で、結果として何がしたいのか今一つよく分からないものが出来上がったと。
まだ始まったばかりのサービスですから、これからに期待しております。
が。現状でももっと良くできるだろうよ!これだけコンテンツもサービスも持ってるのにこの体たらく。ニコニコ動画の現状を見るにドワンゴは技術的にもセンス的にも落ちぶれてしまった感がありますね。そもそもドワンゴが絡んでるのかわかりませんが。
個人的には、読書メーターをもっとパワーアップすれば、日本の書籍版AMAZONが構築できるんじゃないかと昔から思っておりました。出版社たる角川の手中にある今、もうそれも叶わぬ夢なんだなぁと残念に思っております。