いつ出会ったのか明確には覚えてませんが、最初に読んだ作品は『春季限定いちごタルト事件』だったことは覚えております。
小学生の時に出会ったぽぷら社の江戸川乱歩『電人M』から本を読むようになった私。中学生あたりで赤川次郎、その後歴史小説にも手を出すようになりつつ、社会人になったときに京極夏彦森博嗣でまたミステリーに嵌まる経歴を持っております。
気が付いたらライトノベルを貪るおっさんになっていたのですが、その頃に知ったのがミステリーものとは思えない『春季限定いちごタルト事件』なる不思議なタイトルの作品でした。
評判が良かったから手に取ったのでしょうが、全く期待してなかった記憶があります。そして読んで驚愕しました。なんだこれ!俺の知らない世界がある!と。
私はいわゆる「日常の謎」をこの作品で初めて触れたんです。
友人がどうやってココアを作ったのかを推測する「ココアのおいしい作り方」は何回も読み返しました。ひたすら目の前の情報から論理的に考えていくスタイルが私には衝撃的でした。今まで触れたミステリーって大体がひらめきだったり知らないことを知ってただけだったり、そういうスタイルでの解決方法しか私は知らなかったんです。
この作品の主人公はまず普通の高校生だし、考えて間違えてたら修正して、そもそもその考えてるのがどうやって友人がココアを作ったのかだし。
もうね、すべてにおいて衝撃的でした。
それから貪るように米澤さんの作品を読みまくりました。
『さよなら妖精』のユーゴスラヴィアに関する謎解きは、読んだときいろんな感情が相まって素晴らしい体験ができました。
『折れた竜骨』はこれでもかと畳みかける展開にクラクラしました。
好きとか言いながら文庫でしか買わない私はファンと名乗る資格が無いので好きに抑えております。
単行本が高いから文庫本化するまで待ってるわけではなく、単純に文庫本で揃えたいだけなんです。本当はすぐにでも読みたいのですが、なんだかんだ結果的に文庫本化するまで待てるわけでして、そりゃあファンじゃないですよね。
『いまさら翼といわれても』と『本と鍵の季節』の単行本化を待っております。
・・・あれ?『リカーシブル』が本棚にない?読んだっけ?読んでないんだっけ?