私の大好きなトリガーの作品であるにも関わらず見ていなかった『SSSS.GRIDMAN』を見ました。ってSSSSの部分ってどうやって読むんだろうか。
元ネタの特撮「グリッドマン」は名前だけ知ってる状態でして、おそらくそれを知らなければちゃんと楽しむことができないのではないだろうか?と感じ、1話たりとも見ることなく終了を迎えました。その後漏れ聞こえてきた感想に興味が湧いたのですが、そこまで積極的に見るまで盛り上がれませんでした。何となくネットの評判を見るにヒロインが可愛い、ぐらいの印象しかありませんでしたし。
しかし、知人の軽いおすすめと、トリガーが制作してたって事実を知るに至り、約一か月遅れでAMAZONプライムにて一気に見ることになりました。
この動画を見てたら視聴してたかもなぁ。どう見てもトリガーというかガイナックスというかエヴェ臭が漂ってるもんね。これだけ電柱だの電線だのが出てくるとねぇ。
そんな訳で12話一気に見た私の感想をまとめると、
「特撮モノをアニメ化したと思ったけどロボットものだった」
「だけどウルトラマンリスペクト作品だった」
「やはり元ネタを知らないと分からない部分があった」
「六花かわいいよ六花」
ですかね。
ただキャラクターデザイン的に、どこかで見たことあるような、似たような見た目のキャラがすでに居たような、私としてはあまりオリジナリティを感じませんでした。
どちらかというと、見せ方的にも設定的にも新条アカネの方に魅力を感じました。
新しいよなこのキャラ。何か語ろうとするとネタバレになりそうなので語りませんが、って2話あたりでバレますが。
でも一番好きなキャラはキャリバーさんだったりして。
スンゲー強いのにしゃべるとどもるし、自信なさげだし。でも主人公たちを一番大切に思ってる気持ちがすんごい分かる、本当に大好きなキャラです。私の中では彼は「さん付け」です、キャリバーさん。
1話冒頭で主人公が記憶喪失であるところから始まります。そんな彼に対して周りの人が非常に軽い反応であることに違和感を覚えました。が、これは話が進めば分かってきます。最初に覚える違和感は、物語が進行していくうちに分かってきます。なので、安心して見続けてください。
ただ、6話あたりで出てくるキャラは最後まで意味がわかりませんでした。後で調べたのですが、どうも元ネタのグリッドマンを知らないと分からないようです。
もちろん、他にも様々な元ネタグリッドマンリスペクトネタが転がってるようです。私としては、それがあったので今一つ踏み込んで楽しめませんでした。仕方が無いのですが。
戦闘シーンも、かっこいいのはかっこいいのですが、ウルトラマンリスペクトなのか、トドメが雑で今一つ面白みに欠けた印象でした。スペシウム光線でビーってなってバーンって感じで。全然面白くない、面白みを感じない。
ってこれは私はウルトラマン系をあまり好きではないからかもしれませんが。子供のころから「最初から打てよ」と思って見てましたからね、ってそうか、俺ウルトラマン好きじゃないどころか嫌いだったのかもしれませんね。
怪獣の造形も、デザイナーが複数だから統一感もないし、そもそも総じて良くない。グリッドマンのデザインは良い感じなのに。
盛り上がる場面で主題歌が流れるのですが、毎回同じなのは頂けませんでした。そもそもその主題歌があまりよろしくないというか軽いというか、この作品には合ってなかった気がしております。オーイシさん好きなんですけどね。
物語としては私は非常に楽しめました。私はこういうの大好きです。勿体ぶらないで世界の秘密をガンガンさらけ出していくスタイル、大好きです。アカネが六花の夢の中で語るシーンは衝撃でした。さらっとすげーこと言ってる!ってあの感じ、好きだなぁ。
演出も私好みでした。もしかすると実写出身の監督だからですかね?それとも私がガイナックスおよびトリガーが好きなだけですかね。尺稼ぎか?と思わせるぐらいの大胆な間の取り方とか大好きです。
いろいろと不満な点もありますが、全体的には非常に楽しめた作品でした。脚本とキャラデザは特に良かった!
ウルトラマンが好きな方、特撮ものが好きな方、ガイナックストリガー系が好きな方はぜひ見てください。ストーリー的に癖があるので万人にはおすすめできません。しかし、私はこういう物語が大好きです。ラストのシーンも私はすんなりと受け入れられたし、寧ろ「そう来たか!」とにやにやしてしまいました。
関係ないけど脚本家の長谷川さんを検索したらこんなことになってました。