ドーハの悲劇前から見てるおっさんからすると、この試合は日本サッカー史上ターニングポイントになるべき素晴らしい試合だったんだけどなぁ。
「ポーランド相手にターンオーバーに挑み、相手の結果次第で敗退する可能性があるのに我慢して0-1でフィニッシュさせた」んですよ?
私は西野監督を舐めてました、この人凄いわ、どんだけ肝座ってるんだろうか。
本田も言ってますね。私も同意見です。
次です。次の試合を勝てばブーイングを吹き飛ばせます。
昔から日本代表を見てる私からするとですね、格上のポーランド相手にブーイングの中結果の為だけにチンタラパス回ししてるのを見てるだけで「強くなったなぁ」としみじみ思えるんですよ。
時間の使い方が下手だったり、ブーイングに耐えかねて無理な縦パスしてカットされたり、バカみたいなファウルでピンチになったり、終了間際に失点したり、そんな日本代表を見てきましたからね。
劇的に変わったと感じたのはジーコが監督になった時かもなぁ。
勝ってる時の試合終盤の時間稼ぎを昔は「鹿島る」と言ってたんですよ。Jリーグでこれが出来たのが鹿島アントラーズしかなかったからです。それから十数年。コーナーでボールを持ってキープするシーンをどのチームでも見ることが出来るようになりました。そのたびに「上手くなったなぁ」なんて思ったものです。
その鹿島にプロ精神を叩きこんだのがジーコです。過程とか「道」の精神を捨て、サッカーの世界で一番重要な結果至上主義を日本に入れてくれたんです。
日本のスポーツの場合、どうしても学校のクラブや部活動で教えるものだったため、教える人が学校の先生だったんですよね。そのためどうしても「スポーツ=教育」の概念が植え付けられてるのです。そんな訳ない。スポーツは、ましてやプロは、結果が全てです。勝てばいいんです。目標を達成するためにはルールの範囲内であらゆることをすべきなんです。
「日本らしくない」と不満を感じた方々。間違いではありません。でも私は、それをポジティブに受け止めています。あのような試合運びができる日が来るなんて想像もしてなかったんだから!しかもあれを決断したのが日本人監督って!本当に「日本らしくない」素晴らしい試合運びでした。強くなったなぁ。
あと周りの声を押しのけて川島を使い続けたのも、当たり前だけど、素晴らしいです。
本田も言ってますが、すべては次の試合の為です。
その次の相手はベルギー。普通にやったら負けます。でもターンオーバーできた。これは本当に大きい。勝つ可能性を数%でも増やすことが出来た。
あとは柴崎の軽い守備がバレない事を祈るだけです(もうバレてる)。