ニコニコ動画で1話を見てありきたりな異世界転生ものかよ、と2話以降を見るつもりは無かったし、ニコニコ動画では1話のみ無料放送だったようでして2話が全然アップされなかったので完全に存在を忘れておりました。アマゾンプライムにあったので何となく2話を見たのですが、最終話まで見続けたぐらいの面白さはありました。
ブラック企業にシステムエンジニアとして勤めている39歳の独身サラリーマン竹林竜馬はひとりアパートであっけない最後を遂げる。天界に召された竜馬だったが、創造神、愛の女神、生命の神に協力を求められ、子どもの姿で異世界へ転生!?
深い森で一人、のんびり暮らし始めた8歳のリョウマは、魔法でテイムしたスライムたちの研究にのめり込みながら新しい人生を謳歌する。やさしい人たちに囲まれて毎日が楽しい、まったり異世界スローライフファンタジー!
感想としては、「割とよくある若干変化球な異世界転生もの」でして、それ以上でもそれ以下でもありません。つまらない訳でも作画が作りがテキトーでもありませんが、面白い訳でもオススメしたくなる訳でもありません。ただ、私個人といたしましてはこういう見ていて疲れない作品って枠は必要だと思ってまして、そこにぴったりと当てはまった良い作品だったと評価しております。60点ぐらいの作品ってある意味貴重で重要で大切な存在なんです。中々ないですからね。狙って作れないし。
と馬鹿にしてるような印象を与えかねない評価ですが、楽しませて貰えた作品なんですよ。あらすじにもありますが、「スローライフ」なので、あまり急な展開もなく、激しい戦闘シーンもなく、それでも最後まで見続けられたということは、丁寧にちゃんと作られてるってことなんです。
何も考えずにだらーんとアニメを楽しみたい方にはオススメできます。
俺ツエー感もかなり強いのですが、それを戦闘やスキルだけでは無くて商売や人間関係にも振っていったことも評価しております。ここら辺が「若干変化球」とした部分であり、今現在の異世界転生ものの肝だと思っております。これだけ溢れると変化球が無いと目立ちませんからね。
ただ、この作品は「若干」なんです。奇を衒ってないのですが、それでもアニメ化した訳ですから、原作の持つ力を感じずにはいられません。
そしてそんな原作をちゃんとアニメ化したスタッフも良い仕事してるなぁと思って制作会社を調べたらMAHO FILMなる聞いたこと無い会社でした。
『虹色デイズ』『異世界はスマートフォンとともに。』を制作した村田淳司(現・代表取締役)ら、左記2作のスタッフがプロダクション リード(現:葦プロダクション)から2018年に独立して設立された。
このアニメ制作会社が乱立した状況で最近できた会社かよ!心配だよ!
だた、この作品を見て、ちゃんと仕事をする制作会社だと私は認識いたしました。きっと大丈夫でしょう。しかも同じクールで『100万の命の上に俺は立っている』も制作してるしね。1クールで2本って凄いなMAHO FILM。