鹿沼の隅っちょから

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「鹿沼」でググった時に1ページ目に表示される事を目指していたのに鹿沼の事全然書いてません

レイジングループ6 告滅の蝕 amphibian

ラス前の6巻。あと2冊しか無いんだから大切に読もうと思ってるのに、毎度の如く面白すぎて一気に読み切ってしまった駄目な私です。物語が進めば進むほどに加速度的に先が知りたくなって困る。やっぱり面白いよレイジングループ。

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sai-zen-sen.jp

殺戮の神獣"おおかみ"の加護を与えられた房石陽明は、"ひと"を殲滅すべく殺人儀式・黄泉忌みの宴を繰り返す! "かみさま"を宿す少女・巻島春と共に非道を死に戻る矛盾した因果で、房石は惨劇の輪廻の未だ見ぬ最悪に到達しようとしていた──。

レイジングループ REI-JIN-G-LU-P 6 告滅の蝕 (星海社FICTIONS)

レイジングループ REI-JIN-G-LU-P 6 告滅の蝕 (星海社FICTIONS)

  • 作者:amphibian
  • 発売日: 2019/09/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

おおかみの加護を与えられた主人公が春ちゃんとイチャイチャしながら村人を殺しまくる第6巻!

5巻ですでに発覚しておりましたが、毎回すぐに死んでた橋本さんがこんなに優秀で切れ者だったなんて!とさらに驚くこと請け合いです。そしてモッチーの異常性が特段感じることが出来ます。敵になると本当にこいつらしんどいわ。そんなことより春ちゃんが愛おしい。

人間側だったときはおおかみ側って難易度低いよなぁなんて思ってたのですが、おおかみ側に立つと寧ろこちらの方が無理ゲーじゃね?と分かってきます。意見というか意思をまとめることが難しい、人を一人殺すことにより選択肢が絞られてしまう、人間側に有利な加護が多すぎる等々、有能な主人公を以てしてもおおかみ側での勝利は難しすぎますよねこれ。元ネタの人狼ゲームでも狼が勝つ割合って低いんじゃね?と思ったのですがどうでしょうか。

 

毎回感じてるのですが、読んでて何故こんな発想が出来るのか唸っております。物語としても面白いのですが、それ以上に作者の発想にただただ驚いております。そして登場人物の設定にも。あまり特徴の無かった人物が違和感なく表舞台で活躍したり、薄っぺらい人物が愛おしく感じたり。何をどう思考すればこんな物語を構築できるのでしょうか。本当に信じられません。

 

あと今更なのですが。

私レイジングループの絵が好きなようでして。小説の表紙絵は勿論のこと途中のイラストもカラーで非常に素晴らしい出来となっております。この絵を見れただけでも小説版が存在して本当に良かったと思えます。この巻のモッチーの絵は気持ち悪かったけどな!

 

蛇足として。

毎巻最後に解説が書かれているのですが、この巻は私の大好きなゲーム『ガンパレードマーチ』の芝村でした。最近は小説も書いてる筈なのですが、なんだろう、読みにくい。段落の付け方がおかしい。そして内容も酷く薄い。無理にお願いされて仕方なく引き受けた感がバリバリあります。他の方の解説が素晴らしかっただけに本当に残念です。というか芝村ってもう終わった人なのか?それも残念です。

 

ゲームの感想を置いておきます。興味のある方は是非プレイしてみて下さい。小説には無いエピソードが相当ございますから。

toriid.hatenablog.com