4巻からさらに間を開けました。7巻が最終巻だと知ってしまい残りを大切に読んでいこうと改めて心に決めました。決めたのに。やはり5巻も瞬殺してしまいました。面白い。一度ゲームにてプレイして内容や展開を知ってる筈なのに面白い。ここまで没頭できる作品に出会えたことに感謝しております。
「死に戻り」の力で限界集落、休水に潜入した房石陽明は、恐るべき殺戮の神獣"おおかみ"の加護を与えられてしまう。
正義と悪は暗転し、惨劇の輪廻を断ち切るため房石自らが惨劇を首謀する矛盾した因果が開幕する──。
対峙すべき敵だったおおかみの加護を与えられた第5巻!
世界がひっくり返るこの仕掛けはゲームプレイ中にも驚きましたが、こうやって小説で読んでもやっぱり凄いわ。そりゃあ人狼ってゲームとしては当たり前のことなのですが、一つの物語として読むと「なんじゃそりゃあ!」って展開でワクワクしますね。
この常に私の想像を越えていく展開に魅了されたんだよなぁ、と改めて感じました。
そして今までなんとも思ってなかったキャラクター達が段々愛おしくなっていくのよね。
表紙にもなってる巻島春なんてキーキーうるさい女子中学生ってイメージしか無かったのに、ゲームクリア後はこの作品のヒロインは間違いなく春ちゃんだ!と言い切ってしまうぐらい愛おしい存在となっております。
今まで何もしないですぐに死んでた橋本さんが有能キャラとして主人公の前に立ちはだかるし、そもそも頼れる味方だった泰長くんが自分を追い詰める邪魔なキャラになったり、何考えてるか分からない近望が今回に限って理論をぶっ飛ばして確信に迫ってきたりで、驚きの連続でした。
しかもこれがまだまだ二転三転するんだから堪らない!
何より、前回も書きましたが、ゲームをプレイしてるのに細かい内容や展開を忘れてる自分の記憶力にも感謝しております。新鮮な気持ちで楽しめております。違う意味でヤバイ気がしないでもないのですが。
6巻と7巻はすでに購入済みです。さてどのぐらいの期間を開けて読もうかなぁ。あと2巻しか残ってないのが本当に残念でなりません。
ゲームの感想を置いておきます。興味のある方は是非プレイして下さい。