鹿沼の隅っちょから

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国語、数学、理科、漂流 青柳碧人

私が大好きな作家さんである青柳碧人さん。その中でも西川麻子の地理シリーズが(まだ2冊しかないけど)大好きなので、彼女が登場するこのシリーズも期待しておりました。実際前作に当たる『国語、算数、理科、誘拐』はそこそこ面白かったのですが、この作品に関しては、私の中では残念な内容でした。

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中学三年生の夏合宿で島にやってきたJSS進学塾の面々。勉強漬けの三泊四日のはずが、不穏な雰囲気が……ついには行方不明者が!

国語、数学、理科、漂流 (文春文庫)

国語、数学、理科、漂流 (文春文庫)

 

コンセプトはいいんです。塾の講師や受講生も良いキャラクター達なんです。随所に出てくる受験でしか使わなかった勉強の知識も楽しく面白く解説してくれていて素晴らしいんです。

ただ、純粋に、物語としてつまらないんです。惜しい、実に惜しい、物凄く勿体ない。

 

ネタバレなしで感想を書くのは中々難しいのですが、とにかく締め切りに追われてテキトーに書いたんだろうな、としか思えないんです。

表題に「漂流」と提示しておきながら実際は嵐の中何者かが船を動かしただけだし。

乗り込んでしまった講師の動機がこれっぽっちも納得できないし。そもそもこの講師を船に乗せた作者の意図も分からないし。

島に残った人達はこの漂流に関して何かするわけでもないし。

過去にあった事件は大したことないし。似てる受講生はただの空似だし。

もうね、とにかく最低で最悪な物語なんですよ。私の大好きな青柳さんがこんなものを書き上げて販売して人様からお金を巻き上げていたなんて信じられないぐらいの出来なんです。もしかして私は奇跡的に面白い作品だけ当たってただけなのでしょうか?

そんな疑念を持つぐらい酷い作品でした。

 

それでも。

それでも私は青柳碧人なる作家が好きなんです。このような作品の一つや二つにぶち当たったところでその気持ちは揺るぎません。これからも買い続けますし、これからも応援していきます。

『希土類少女』の感想で

やはり青柳さんの作品にハズレは無いな!と確信できた一冊となりました。

とか書いてたんだけどなぁ。やはりハズレはあるんですね。