来場者100万人を目標に掲げていた今回の東京モーターショー、結果として大きく上回る130万人だったそうです。
テレビCMを打ったり大々的にアピールしてましたからね、結果が出て良かったと素直に思っております。思いたいのですが。この一文が引っ掛かりました。
日本自動車工業会は4日まで12日間開かれた東京モーターショーの来場者が、無料で見学できるエリアも含めて130万900人になり、目標の100万人を上回ったと発表しました。
無料エリアも含めちゃってるよ!駄目だろそれは!
チケット購入者数が知りたくて調べたのですが、どこにもありませんでした。そしこんな記事が。
自工会は開催前の説明会で「100万人目標は有料エリアのみ」と説明していたが、有料エリアのみの人数は開示しなかった。「会場が複数にまたがることや有料と無料のエリアが混在するために正確な人数を出すことが困難」(モーターショー事務局)というのが理由だ。
行ってませんね100万人。行ってれば絶対に公表するもの。だって集計がどうのこうの関係ないじゃないですが、単純に売れたチケットの枚数を公表すればいいんだもの。
と思ったらまた違う理由があるようでして。
また、自工会会長企業であるトヨタもグループ一体となって入場者増に貢献した。会場周辺にはデンソーやアイシン精機のバスも並び、グループ企業の社員も駆り出された格好だ。都内にあるトヨタグループ傘下の企業では、社員全員が業務時間にモーターショーに行くことが義務づけられ、希望すれば2枚チケットが配られたという。従来1人当たり1枚チケットが配られるだけだったというから大きな違いだ。
そりゃ集計出来ないわな。というかやることがえげつない。
また、西日本のトヨタ系販売会社の幹部は「1社あたり15枚以上のチケット購入が求められた」と話す。連結従業員数が約37万人のトヨタが本気を出せば、動員で一定の入場者増は可能だろう。トヨタ幹部も動員をかけたことを否定しない。
もっとえげつない話が出てきた!!
今回の東京モーターショー、細かい部分では不満も不備も不安もいっぱいありましたが、何とかしようという気持ちは感じました。これからこの方向で進んでいけばよりよくなるだろうと思っております。
しかし、こういういかがわしい来場者数の発表なんぞしてると信用を失いますよ。
私はトヨタの社長である章男さんに期待しております。彼は今までの大企業の社長やただの御曹司やボンボンではなく、本当に車が好きな経営者だと思ってるんです。彼が危機感を感じて東京モーターショーを変えたんです。だからこそ、こういう不正は残念でなりません。なんだ結局今までと同じなんだな、としか思えなくなってる自分がおります。
来年1月の『東京オートサロン』に行って比較したいと思ってます。そちらの参加者及び来場者は間違いなく車好きですからね、そこに同様な違いが生じるのか。今から楽しみで仕方がありません。
追記
NHKのサイトは時間が経つと消えちゃうんですよね。忘れてました。替わりの記事を貼っておきます。
高校生以下など無料の参加者も含む。従来と異なり会場が分散されていたが、同一人物をなるべく複数回数えないようにしたという。会場間をつなぎモビリティーの試乗などができた「オープンロード」以外の各展示スペースを対象にしている。
経団連の犬である日本経済新聞なのでこんな書き方をしております。ちゃんと書けよ、無料エリアもカウントしたって。なんだよ「同一人物をなるべく複数回数えないようにしたという」ってガキのいい訳みたいな書き方。本当にクソだな日経!
こういう記事を書いてこそマスコミじゃないのでしょうか。
当初は有料入場者数だけを発表するとプレスには伝わっていたのにもかかわらず、この数字は有料だけなのか、無料も含めてなのか、結局まったくわからない。しかも今回のモーターショーは、前述の通り展示場が2カ所に分かれていて、リストバンドさえはめていれば、入場者は行き来が可能であった。すなわち、計測の仕方によってはダブルカウントされていても不思議ではないように思われる。
さすが自動車ライターの方ですね。