鹿沼の隅っちょから

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パラダイス・ロスト 柳広司

アニメ『ジョーカーゲーム』を視聴後に原作を読み、あまりの面白さにシリーズを追っております。3作目に当たる『パラダイス・ロスト』を読み終えてしまいました。もう後1冊しかなくなっちゃった!と悲しい気持ちになるぐらい素晴らしい作品です。大好きだ。

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スパイ組織"D機関"の異能の精鋭たちを率いる“魔王”――結城中佐。その知られざる過去が、ついに暴かれる!? 世界各国、シリーズ最大のスケールで繰り広げられる白熱の頭脳戦。究極エンタメ!

パラダイス・ロスト (角川文庫)

パラダイス・ロスト (角川文庫)

 

 「誤算」はやはりある程度この世界観を知った上で読むべき短編だと改めて認識しました。私の中ではアニメは総じて高評価なのですが、何個かあるマイナスポイントの内の一つが、エピソードの順番が残念な点です。その最も残念なのがこの「誤算」の順番でした。アニメだとこれが1・2話ジョーカーゲームの次の3話でこのエピソードすからね。

改めて読んでみると、このエピソード、いかにもスパイ作品で面白いんですよね、アニメスタッフが無理にでも使いたくなる気持ちが分かります。

マンガアニメ界隈で話題になってる粉塵爆発使ってるけどな!

私はマスターキートンから、かなぁ。

 

失楽園」はアニメ化されてないエピソードです。主人公がD機関のスパイもしくは結城中佐絡みじゃないとアニメ化されない傾向がある気がしてきました。ミステリー作品として読みごたえがある良いエピソードなんですけどね。ジュリアのアニメ絵、見たかったなぁ。

関係ないけど「Paladise Lost」を「失楽園」って訳した人センスあるよなぁ、と昔から思ってました。あと本当なら「Lost Paladise」じゃねーの?と思ってます。何か違うのでしょうね、英語が苦手なので分かりませんが。

 

「追跡」は結城中佐絡みの良エピソードです。アニメ化されてます。途中の「ああやっぱり」からの展開はある意味「俺ツエー」的な今流行りの異世界ものラノベ的なところを感じました。これらのラノベを読んでる方も是非読んで欲しいですね。

 

「暗号名ケルベロス」は前後編に分かれておりますが、二つのエピソードを一つにしてみました感があります、それはそれで面白かったんですけどね。ただ、表題にしている割にはケルベロスの扱いが雑というか無理やり使用した感があるのですが、そう感じたのが私だけでしょうか。

このエピソードだけどうも書き方が全体的に雑なんですよね。D機関のスパイである内海が工作してイギリス海軍の軍人を自分の思惑通りに動かすのですが、その説明が()で説明されてた時にはひっくり返りました。あの人が焦った理由も今一つ腑に落ちないしなぁ。

もしかしてこのエピソード、締め切りに追われて無理やり書き上げたんじゃね?と勝手に推測しております。

 

とうとう既存の作品としては、残すところあと1冊「ラスト・ワルツ」だけとなってしまいました。この作品が2015年ですので、もうこのシリーズの新しい作品は出てこないかもしれませんね。残念です。